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長野県栄村で活動するNPO法人です。被害や復興の状況を、理事である松尾真のレポートを元に更新していきます。

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5月10日に土石流が発生していた

 さて、「説明」の第1項目「災害発生から現在までの経緯」では、5月10日の土石流発生が最も重要な内容です。
 配布された資料の中から、該当箇所を抜粋します。
(当日の配布資料は本記事下部に掲載)。
 
* 発生は5/10のam8:40頃。融雪量は土石流発生
  時点で約35mm。5時頃から降り始め、約3時間で崩壊〜越流と
  なった。その後も雨は降り続け、連続雨量としては
  84.0mmに達した。

* 崩落土砂はNo.3ワイヤーセンサーを切断し、流下。
  トマトの国横付近で渓床が緩いため、勢いは落ちたと見られるが、
  当初発生の土石流フロント部に堆積していた土砂および
  流木が再度流失したため、貝立橋付近まで土砂は達した。

* 当日の土石流フロントは明確に把握されていない。
 大雨に伴って流量が増していたため、細粒分等をきれいに
 流したものとみられる。流木は事前に玉切りしていたため、
 流水にのり、千曲川まで達したことが確認されている。

* 発生源は埋塞部下部斜面の中央〜左岸側である。
  崩壊地の湧水が増え、小崩壊や落石とともに大量に
  越流したものである。

* 土石流の構成物は主にシルト〜細砂の細粒分からなっていた。

* 越流の後も河道周辺の小崩壊や浸食が継続的に発生した。

 
 ここで説明されている内容のポイントは2点のようです。
 第1は、5月10日朝からの大雨によって、トマトの国の上方に堆積していた土砂等が流れ出し(=土石流)、貝立橋付近まで達したこと。
 第2は、山崩れ現場下に出来た、いわゆる「天然ダム」(湛水池)のところで“越流”が発生したこと。
 “越流”とは、説明によれば、3月12日に山の崩落によって形成された湛水池から水が直接に流れ出ることがなかったが、5月10日、「天然ダム」の「堤」を越えて水が流れ出たということです。これによって、湛水池から水が出る河道が形成されました。このため、降雨があっても湛水池の水位が上昇することはない状態になっています。これによって、湛水池の「堤」が大規模に崩れ、大量の土石流が発生する危険がかなり減少したのだと、私は説明を受け止めました。
 

当日の配布資料※クリックで拡大します。

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