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長野県栄村で活動するNPO法人です。被害や復興の状況を、理事である松尾真のレポートを元に更新していきます。

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栄村は“にほんの里”です

 栄村が一昨年の1月、「にほんの里」に選ばれたことは多くの方がご存じのことと思います。
 いま改めて、このことの意義を再確認し、〈にほんの里・栄村の復興〉をアピールしていくことが大事だと思います。
 
 〈にほんの里・栄村〉、これにはいろんな意味・意義があります。
 いちばん重要な意味は、“再生と持続が可能な暮らしがある”ということだと思います。


森集落の“おじゃくぼ”
山の中に隠れた田んぼです。トマトの国にむかう道路の右手に中条地区の田んぼ、そしてその向こうに杉林が見えますが、さらにその杉林の向こう側に隠れるように存在し、まさに“にほんの里”と言うにふさわしい佇まいです。
 
 東日本大震災は未曾有の大災害ですが、そのいちばんの深刻さはその災害の規模が大きいということよりも、福島原発が再生不能の災害を引き起こしたことにあります。
 福島原発から放出されてしまった、人体に悪影響を及ぼす放射性物質の半減期は、セシウムの場合で30年、プルトニウムはなんと2万4千年です。しかも、半減期が8日と短いヨウ素も含めて、いったん体内に取り込まれてしまうと、体内に蓄積・濃縮され、子どもの甲状腺がんなどを引き起こします。内部被曝の恐ろしさです。

 つまり、福島原発災害は、私たち人間をとりまく環境を再生不能の汚染状態に突き落としたのです。その原発は「現代科学の粋を集めたもの」などと言われてきました。福島原発震災は現代科学とそれに基づく現代の文明生活の破綻を突き出しているのです。
 いま、私たちはそうした文明生活を根底から見直すことを迫られています。
 
 そのとき、私たちの栄村にある暮らしの価値が光り輝いてきます。
 栄村の暮らしにも現代文明の要素がたくさん入り込んでいますが、それでも、自らの手で田をつくり、自然界と向き合いながら、持続可能、再生可能な暮らしを営む力があります。
 また、そういう暮らしが集落の人と人の絆を生み出し、強め、震災に際しても瞬時のうちの安否確認や、避難所を訪れた人たちを驚かす秩序だった避難所生活を可能にしました。
 そして、そうした暮らしの営みが素晴らしい景観をも生み出しているのです。


鎌で畦の草を刈るおばあちゃん(極野、21日)  
 
 私たちは、〈にほんの里・栄村〉をアピールし、その復興も〈にほんの里〉にふさわしい暮らしや文化、自然の持続・再生・復興という方向で実現していくことが大事だと思います。

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