イラストレーターを目指して環境系の大学に進んだ話

読書のイラスト リスのこども 絵本タッチ 本を読む女の子の絵

こんにちは、イラストレーターのいぬいさえこInui_Saekoです。

 

ニホンテンのイラスト 絵 日本の動物のイラスト
イラストレーターになるには、どんな方法があるのかな?

 

まわりにイラストレーターがいないと、なかなか実体験が聞ける機会がないですよね。

 

私は大学生の時に開業届を提出し、現在、フリーランス13年目。

 

絵の仕事に興味のある方のヒントになれば、と思い体験談を書いてみました。

 

今回は「イラストレータになるまで」シリーズその2【高校~進路ぎめ編】

 

まず伝えしておくと、私はおそらく一般的なのルートからはずれた方法で、イラストレーターになりました。

 

そんな私が一番伝えたいのは、イラストレーターへの道は、案外いろいろあるよという事。

 

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絵かきを志望しながら芸術以外の大学に進んだ

絵の仕事につきたい場合の進学先、というと一般的には芸大かアート系専門学校ですよね。

 

ところが、私が選んだのは大学環境社会学科という、アートとは直接無い学科でした。

 

その理由は2つ。

 

①美術の高校で、絵がうまい事で抜きん出ることができない事を味わった。

②表現したいものを、もっと掘り下げたくなった

 

くわしくはこちらの記事を下さい。

 

「イラストレータになるまで」シリーズ その1【高校生編】

 

美術の高校で絵を学んだ3年間。

 

進路を考える頃には絵のスキルも大切だけど、それ以上に自分の中が空っぽな気がするという感覚が大きくなっていました。

 

シマリスのイラスト 絵本タッチ シマリスの絵
自分はこれから社会に出るまでの時間、何を学びたいんだろう?

自分の原点をたどっていくと、「動物と絵」がありました。

 

幼稚園~小・中校とイジメられたり、辛い事があっても、何度も動物や絵に助けてもらってきた幼少期。

 

絵本作家・漫画家・イラストレーター…

 

理想の姿は少しずつ変わったりしましたが、一貫してたのは絵で小さな生き物の為に、何かできる人になるという夢。

 

こども、動物、小さな生き物や、社会の問題こと、一度、しっかり学んでみたい。

そんな気持ちを抑えられず、環境社会学科へ入学しました。

結果的にブルーオーシャンだった。

講義だ、ゼミだ、論文だ、フィールドワークだ…と走り回る毎日。

 

当たり前ながら、美術の高校時代とうって変わって、そこには絵を描く人が全くいない新鮮な環境でした。

 

絵が描けて当たり前、上手くて当たり前、の美術科の高校から一転。

 

「絵が描けること・デザイン出来ること」が特別なスキルと思ってもらえる環境。

 

そこで嬉しい誤算だったのが、大学を卒業するのを前にして、絵のお仕事を頂けるようになったこと。

 

きっと、環境問題の界隈をウロウロしていてかつ、絵がかける人というのが不足していたのが最大の理由。

 

どんな社会の問題や、どんなシンポジウム、どんな学会でも、啓発活動や広報は必要です。

 

ヤマネのイラスト 絵 日本の動物のイラスト
ポスターがほしい!
ニホンテンのイラスト 絵 日本の動物のイラスト
パンフレットがほしい!
チラシを作らなきゃ!

そんな声がよく飛び交っていました。

 

ちなみに美術の高校当時、私の絵やデザインのスキルはクラスでもごく普通レベル

 

なのでおそらく、芸大やアート系をウロウロしていたのでは、たぶん声がかからなかっただろうなと思います。

 

スキル以外の分野に飛び込むと、意外にスキルを活かせるチャンスに恵まれるのか…!

これは大学生の私にとって、新鮮な発見でした。

 

4年間、絵と違う分野に身を置いたことで、「絵がかけるひと」として重宝してもらえたのかもしれません。

 

2回生の頃からパラパラと色んなお誘いをいただき、3回生の頃には開業届を提出。

 

4回生の頃には、大学に通いながら、月に数件絵のお仕事を抱える状態に。

 

学生の頃から開業していたこと、仕事があったことで、卒業後もスムーズに、フリーランスのイラストレーターとして社会人になりました。

プロセスにこだわりすぎるリスク

絵とズラしたルートに進んだ大学時代。

 

振り返って思うことが、王道ルート以外の選択肢でも、自分が「これだ」と思うものを選ぶことが大切だ、ということ。

 

「こうなりたい」と思う夢に、一番スタンダードな道にく事だけを考えると、道をすごく狭めてしまうように思います。

 

過程へのこだわりが強すぎると、例えば「○○芸大に不合格したから、もう絵かきは無理なんだ!」と思い詰めてやめてしまうことにもなりません。

一般的なルートを選ぶリスク

それに、大多数の人がこうしてるというだけで、そのルートに乗るのはとても危ないな…とも思うのです。

 

その先にあるのは、レッドオーシャン市場。

 

9割のライバルが通るスタンダードな道は、厳しい戦いにあえて進んでいく事かもしれません。

 

一番スタンダードなルートを通れば一番うまく行く、という保証は実は無いんじゃないかな、と思うのです。

 

イラストレーターになるために、何度も問いかけた

じゃあ、人と違う道を選んだ方が、うまくいくのでしょうか。

 

高校のクラスの多くの友人が、芸大かデザイン系の専門学校へ進みました。

 

そんな中、環境系を学びにいくのは自分だけで「大丈夫かな?」「これでいいのかな?」と不安になる事もいっぱいありました。

 

でも「あえて違うルート」を選んだことで、たくさん得られたものもあります。

 

それはきっと、人生に糧になる、深い質問。

 

大学生の間、何度も自分になんのために?と問いかける機会と出会いました。

 

お金が絡むと、本気で考える。

4年の間にはバイトやイラストのお金で、学費を自力で捻出しなければいけない想定外の期間もありました。

 

毎朝6時起きでスーパーの品出し

土日は工場で梱包のバイト

当時は半分ボランティアのようなギャラのイラストのお仕事…

 

チョコチョコ貯めて、なんとか、かけ集めた、貧乏学生にとって超なけなしの50万(半年分の授業料)。

 

人間、やはりお金が絡むと現金なもので、

 

「絵がうまくなるわけでもないし、体力的にも時間的にも辛いし、やめようか」

 

「なんのために、私はここで学んでいるの?」

 

そう何百回もお腹のそこから迷い、あーだこーだと考え、時に数日かけて悩み、それでも何百回も「いや、私はまだ学びたい」と、思い直しました、

問題を知って、人の痛みがわかる人間になりたいから
長い目で見たら、課題を深く考え方法を身につけるのは、ずっと絵の仕事で役に立つから

 

手探りで一つ一つ、答えを見つけながら進む。

 

そのことが、自分の思いを掘り下げる事につながってのかもしれません。

 

変わった道、はずれた道は、先行事例や答えがありません。

 

その分、悩む回数も猛烈に多い道。

 

でも道を探していく過程で、自分なりの思いやビジョンが明確になる点が、最大のメリットだと思うのです。

 

もちろん、人と外れたブルーオーシャンの道に行けば、うまく行くという保証もどこにもありません。

 

先人の成功事例がほぼ無い分、より多くの試行錯誤が必要になり、苦労する道だとおも思います。

 

最後は「自分で決めた感覚」が大切

 

結局どの道を選んでも、私にとってイラストレーターになるのは大変な道だったのかもしれません。

 

でも、大変な道を歩けたのはただひとつ、そこに「自分で決めた感覚」があったから。

 

ジブリ作品の「耳をすませば」で、進路で悩む主人公にかけたお父さんの言葉を、私はよく思い出します。

 

でもな、人と違う生き方は、それなりにしんどいぞ。

何が起きても、誰のせいにもできないからね。

映画「耳をすませば」(スタジオジブリ) 雫のお父さんのセリフ

誰も自分の人生に責任は持ってくれません。

 

だからこそ、自分の頭でよくよく考える。

 

逆説的な感じがしますが、「自分で決断したらあとはとても気が楽だ」と思います。

 

イラストレーターのなり方は1つじゃない

誰のせいにも出来ない道。

 

ただ、辛いことがあっても少なくとも自分で決めたという確信は持って進めます。

 

一番大切なのは、この自分で決めて進んでるという感覚。

 

これがイラストやってきた10年間の一番の推進力になってくれたんだと、ジワリと感じています。

 

こんな方法もある、道は1つじゃないよ、ということでイラストレーターになりたい方、絵の仕事に興味のある方に向けて書きました。

 

「そうするのが一般的だから」ではなく「本当は自分がどうしたいか」

 

「きっとこっちだと思う!」と信じられる何かをゆっくり育てる事。

 

自分らしい道や、自分らしい夢につながっているんじゃないかと思います。

 

イラストや生き方について悩んでいる方の、なにかヒントになればうれしいです。

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小さな生きものイラストレーター いぬいさえこ
小さな生きものイラストレーター いぬいさえこ
リス・野ネズミ、こども・繊細なものを描いています。ものごとを掘り下げて考える過程が好き。大学では環境問題や文化を研究。

コンセプトから立ち上げるものづくりが得意です。防犯・教育・環境など、社会とつながるデザインの仕事に多く携わってきました。

正論だけじゃ、人は動けない、解決しない。
どんな課題も、スプーン一杯の遊び心で、笑顔に変わる。
アートにはそんな魔法の力があると信じています。

仕事実績 /レーベル
大阪市 堺市 大阪府警察 東京大学 大阪府立大学 滋賀県知事 日本学術会議 日本損害保険協会 ポニーキャニオン 宝くじ

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