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長野県栄村で活動するNPO法人です。被害や復興の状況を、理事である松尾真のレポートを元に更新していきます。

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四ツ廻り

 つぎは青倉の四ツ廻り地区です。27日午前、志久見街道を歩いていると千曲川対岸の四ッ廻りから重機の音が響いてきました。時々、杉の木の間から重機の黄色い車体がチラッと見えます。そこで、夕刻、四ッ廻りに行ってみました。
 四ッ廻りに入っても、いっこうに工事の姿は見えません。千曲川に近い下の段をどんどん奥に入っていくと、ようやく重機が1台と工事関係者の車両が視界に入ってきました。


 写真の田んぼはいちばん奥の田んぼです。私が初めて四つ廻りの奥まで行ったとき(おそらく4年ほど前のことです)、「えっ! こんなところに田んぼがあるの?!」と驚いたところです。
 この田んぼ、今春、雪消えの後に訪れたときは、ひどい状態でした。クラックがいたるところに入っていたのです。

 写真はこの田んぼの「しわよせ工」の様子です。作土の下の耕盤にまでクラックが及んでいるので、耕盤も重機で一度掘り、クラックを埋め、その上で転圧をかけていく作業です。軽トラで入っていける道路からは見えず、「草深い奥地にある」という感じだった田んぼが見違えるようなものになりつつあります。

 そのように素晴らしい工事だと思うのですが、ひとつ残念なことがあります。
 せっかく巨費を投じての工事であれば、2枚を1枚に、あるいは3枚を1枚にまとめ、作業しやすい田んぼにできるのに、「原形復旧」という国の災害復旧工事の基本方針のために、そうした圃場整備ができず、元の小さな田んぼのままにしていることです。

 
 右写真の手前に見える田んぼは左写真の田んぼ。この田んぼと右写真の右側に見える田んぼ(じつは2枚あり、手前の田んぼは低くなっています)を1枚にまとめることができれば、かなり作業しやすい田んぼになるのですが。この日話した工事関係者も「ほぼ同じ費用で整備できるのに、もったいないな」と言っておられました。

 この四ッ廻り地区は農道が狭いことで知られています。軽トラ1台が通るのがやっと。工事関係者の話では、「設計書では大型の重機が入ることになっているが、実際は道が狭いので小さな機械を入れている。作業効率が悪く、工事を請け負う者としては損なのだが」とのこと。工事関係者も苦労されているようです。

 農家のみなさんは、できるだけ復旧工事現場に出かけ、工事関係者といろんな話をするとよいと思います。

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