農地の復旧工事はどのように進むのか
- 農業再建問題
- 2011.09.07 Wednesday

上の写真は今日の午前7時頃、青倉のお宮のそばの田んぼで撮影したものです。写っているお二人は農地復旧工事を担当される業者の人。朝早くから、これから着工する復旧工事現場を見て廻っておられるところです。
朝陽が強く、逆光でお顔がよく見えないので、道路から声をかけさせていただきました。
「復旧工事の業者の方ですか?」
「はい、そうです。」
「このあたりに田んぼをお持ちの人ですか?」
「いえ、私はあちらの尾根の上の方の田んぼです。もう工事を始めるのですか?」
「はい、今日はこの先の○○さんの田んぼの上、石積みのあるところをやります。」
「ご苦労さんです。よろしくお願いします。」
こんな感じのやりとりでした。
昨日、役場で農地復旧工事を請負う業者に対する村の説明会がありました。県や長土連(長野県土地改良事業団体連合会)も出席されたようです。早い時期に国の査定が終わった第1次分についてはすでに工事請負の入札が終わり、この日の説明会が行われたものです。
* 復旧工事はどんなスケジュールで進むのでしょうか
対象となる団地(農地の集合体)の種々の状況との兼ね合いを図りながら、耕作者と工事業者の打ち合わせによって、工事のスケジュールが決まっていくそうです。
具体的事例に即して説明してみましょう。
<事例1>
団地全体が被害を受けていて、作付けをしている田んぼがない場合。
このケースはすぐにでも工事を始めることができるそうです。該当の農地の査定がいつ行われたかによって工事の時期が決まってくると考えていいのではないでしょうか。
<事例2>
農道が傷んでいて、まず農道の復旧工事が必要な場合。
この場合、工事の実施には農道を通行止めにする必要があります。ところが、その農道の先に作付がされている田んぼがあると、これから稲刈りが始まりますので、農道が通れなくなっては困ります。そこで、こういう場合は稲刈りの終了を待って工事に着手することになるそうです。
<事例3>
作付箇所と復旧対象箇所が入り組んでいる場合。

農道が壊れた青倉・四ツ廻り
ここは事例2のケースだ(写真は5月下旬)
ある田んぼの修復工事をするために工事用機械を入れたが、周りの田んぼの稲刈りが始まったので、機械を他の場所に移動させることができなくなった。そんなことになると、工事業者側は大ピンチになります。そこで、こういう場合は周りの田んぼの稲刈りが終わり、機械の移動が自由にできるようになるのを待って工事開始になるようです。
このように、農地の復旧工事は机上でスケジュールを決めればよいというものではないわけです。「おらの田んぼはいつやってくれるのか?」。たいへん気になるところですが、村の説明をお聞きになっている区長さんや、田んぼの状況を見に来る工事業者の人に尋ねるなどして、具体的な見通しを知ることが必要なようです。
なお、農地復旧工事全体の工期は、国の予算制度との関係もあって、「平成24年3月31日まで」となっています。とはいっても、豪雪の栄村で12〜3月の間は工事が不可能です。冬前に実施できなかった部分については来年の5月31日までに工事を完了させることになっているそうです。その場合は、平年よりも田植えの時期を半月ほど遅らせることが必要になります。稲刈りがまだこれからという時期に来年の田植えの話をするのも何ですが、いちおう心得ておくことが望ましいと思います。



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