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長野県栄村で活動するNPO法人です。被害や復興の状況を、理事である松尾真のレポートを元に更新していきます。

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仮設住宅のクーラーの使い方がわからない

 非常に衝撃を受けたのは、「窓を網戸にしたまま、クーラーをかけている人がいるんだよ」という仮設住宅をめぐるお話でした。
 お年寄りの方の中にはクーラーの使用法がわからない人がおられるということなんですね。よく考えると、無理もない話です。だって、震災前にお住みだった集落の家は広く、涼しい風が入ってきて、クーラーなんて不要だったのですから。クーラーが取り付けられていれば、 
当然、家の外に室外機が設置されますが、震災前の青倉の家々を思い浮かべてみると、クーラーの室外機があるお家はあまり見かけたことがなかったように思います。

仮設住宅には全室、クーラーが設置されている

 仮設住宅に住む私自身は、5年前に栄村で暮らすようになって以降、クーラーがある部屋で暮らしたことはありませんでした。ただ、都会暮らしが長かったのでクーラーの使用には慣れていて、密室のような仮設住宅にクーラーがあるのは当然だという感覚があり、何の迷いもなく、クーラーのスイッチを入れてきました。
 でも、よく考えると、クーラーには2つの問題があります。

 1つは使用方法を具体的に丁寧に説明しないと、使えない方がおられるということです。この点は、クーラーに限らず、色々と考えることが必要だと思います。生活環境がガラッと変わったのですから、設備の使用法等をめぐって、とくに高齢の方が困っておられることは多々あると思われます。ただ、「お困りのことはないですか?」と尋ねるだけでは必ずしも問題点が浮かび上がってこないかもしれません。仮設住宅内部だけでなく、自分の集落でお茶のみなどをして、なにげなく話題になることから問題が浮かび上がってくるのではないかと思われます。

 2つは、クーラーを使用した場合の電気料金の問題です。私の場合ですが、8月10日に払い込んだ8月分料金(使用期間7月11日〜8月8日)は4,188円でした。私の場合、その使用料のほとんどは室内電灯とクーラーです。他の電気製品はあまり使っていません。基本料金は1,092円となっていますので、ほぼ毎日クーラーを入れていると3千円くらいかかるということです(室内で紙を扱いますので、除湿の意味もあってクーラーをつけている時間は長い)。これ以外に、電気料金としては共用部分の電気代を月1,500円ほど支払うことが必要です。基本料金だけで電気代が2,500円強。これは年金暮らしの高齢者のケースを考えると、一考を要する問題だと思います。ちなみに、仮設住宅の場合、単身世帯用であれ、5人以上世帯であれ、一律に40Aの電気が入っています。このため基本料金が千円を超えるのですね。本当に40Aも必要なのか? そういうことも検討の要があるように思います。


仮設住宅各世帯の配電盤。40Aも必要?   

最近聞いた話ですが、ある方は家を新築する際、電気の容量を20Aにされたそうです。そうすると、多くの電気機器を同時に使用できないので、必然的に節電になるとのこと。なかなか賢明な策です。電力会社は節電を呼びかける前に、各家庭の電気容量を減らすことを呼びかけるのが最も有効な節電方法だと思うのですが、そうすると基本料金収入が減るので、電力会社は電気容量を減らすことは絶対に呼びかけないそうです。


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