県知事をまじえ、「栄村の復興を考える会」が開催されました
- 復興ビジョン
- 2011.05.16 Monday

「栄村の復興を考える会」が14日午後1時半から2時間強、栄中ランチルームを満杯にして開催されました。
会は県と村の主催で、阿部守一県知事も出席されました。
村民が一堂に会して、震災による悩みや復興への思いなどを互いに語り合う場をもつのは地震後初めてのこと。みなさん、率直な思いを出され、またそれに対応する県知事の思い・考えも率直に語られ、村民みんなが気持ちも新たに復旧・復興にむけて取り組んでいくための大きな節目になったのではないかと思います。
<ワークショップ形式で進行>
会では冒頭に、知事らの挨拶、村と県からの復旧施策の説明があった後、内山二郎さんの司会によるワークショップ形式で議論が進められました。
ワークショップ形式とは、まず、設定されたテーマをめぐって参加者全員がポストイット(貼り付けができる小さなメモ用カード)に自分の思いや意見を書きます。それが書かれた内容の共通性をもとに、
そういう形で約90分間、議論が進められました。

ポストイットに意見を書く参加者

意見を分類し、貼り出す

阿部知事も熱心に議論に参加(写真右端)
<住宅再建の悩みと人口減少への心配が目立つ>
ワークショップの1番目のテーマは、「被災から2ヶ月経過し、現在抱えている悩み事、困りこと、課題など」です。
みなさんから出された意見の一覧は別紙に掲載していますが。目立ったものの1つは住宅再建をめぐる悩みです。
「一部損壊の住宅でも500〜1000万もの修繕費がかかり改修できないままになっています。住むことも出来ず困っています」
「各地区に公営住宅を確実に建設してほしい」
2つ目は、人口が減ってしまうのではないかという心配です。
「村の人口が減ってしまい村の元気がなくなってしまうのが心配」
「村外に避難している村民をどうしたら村内で暮らしていくことができるようになるか?」
みなさんの不安、悩み事に対しては、知事が熱心にお答えになる場面もあり、活発な意見交換になりました。この場ですぐに問題をすっきり解決する名案が出 たわけではないですが、みんなが互いの不安や悩みを知り、共有できたことに非常に大きな意義があったのではないかと思います。
<「栄村の夢のもてるビジョン」を! ―― 積極的な提案が目立つ>
ワークショップの2番目のテーマは、「これからの栄村の復興イメージ」です。
ここでは、司会の内山さんが驚かれるほど、積極的で希望をもった意見が多数出ました。
「集落のコミニティーを大切に、村の産業をコーディネートする人がいて明るく元気な村」
「栄村の田舎のイメージがある住宅建設が出来ないものか?例えば村営住宅は木造や、じいちゃんばあちゃんは元気に外で働いている」
「最先端の高齢者過多の村 全国の見本となるように」
「日本の中山間地のモデルとなる村」
「地震に強い村 安心して住める村」
「前より良い様にしたい」
「観光 村外から数多くの人が訪れる村」
などの意見、復興イメージです。
これらの村民の意見をうけて、阿部知事は「20世紀は東京や大阪がモデルだったかもしれない。しかし、21世紀は中山間地の多い長野県がモデルになる」と発言し、栄村の復興への思いを共有していることを示されました。
<復興ビジョンを練りあげていくことが大切>
ワークショップは最後に、司会の内山さんが「復興ビジョン委員会のようなものをつくって議論を深めることが重要」と締めくくりの発言をされて終わりました。
期待された復興基金創設をめぐっては、国の方針が流動的であることから期待された成果は得られませんでしたが、いま始まっている復旧を原状復旧にとどめ ず、震災前よりもよい栄村にする復興にむけて、みんなが問題を共有してスタートラインにつく非常にいい集まりになったのではないかと思います。
この会を今後の夢ある復興につなげていけるかどうかは、私たち自身の取り組みにかかっているように思います。まず、それぞれの集落で復興ビジョンを考える会をどんどん開催していってはどうでしょうか。次号で報告する小滝集落の取り組みが参考になると思います。



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