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長野県栄村で活動するNPO法人です。被害や復興の状況を、理事である松尾真のレポートを元に更新していきます。

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白水智氏らが文化財保全活動

 長年にわたって栄村で島田家(江戸時代の箕作村の庄屋)文書の調査研究活動を行なっておられる白水智氏(中央学院大学)らのグループが4月29日〜5月2日の4日間、村内で震災に遭った文化財の保全活動を行なわれました。

 今回の活動は、いつもの調査研究活動とは異なり、大工道具や掃除用具、作業着とヘルメット、安全靴、バッテリーとインバーターなど、普段なら持参しての活動。森集落のH家の土蔵では、「過日の震災で大きく損壊しており、内部も器物が散乱した状態でした。まずは入口が開かない。戸枠が歪み、引き戸自体が斜めになった状態になっていました。そこで土蔵側面に開いた穴から中に潜り込み、外と内からあれこれ手を尽くしてようやく入口を開ける」(白水氏のメールから)という災害救助活動的なことから始まったそうです。
 以下、白水氏から提供された写真を何枚か、紹介します。
 
    

壁が崩落したH家の土蔵
              

散乱した器物
 

7年前の調査時の図面をもとに整理し、復元   


野田沢のM家で出てきた古文書類の整理・メモ
 

大久保S家の土蔵から出てきた明治以降の書類 
  

坪野S家の土蔵から出た明治以降の古文書

<「古文書」とは何を指すか>

 震災の被災地では、大事な古文書類が震災ごみと一緒に捨てられてしまうことがしばしば起こっています。そこで、「古文書などがあれば保存してください」という呼びかけが行なわれるのですが、一般の方には「古文書」と言われても、なかなか具体的なイメージがわからないようです。
 家康だの信長だのが出した軸装してあるような立派なものが想像されがちですが、明治から昭和にかけてのものも含めて、地域の近現代史を明らかにするための手がかりとなるものも含めて「古文書」なのです。

<教育委員会に連絡する>
 仮にそういう古文書などがあったとして、どうすればよいのか。「保存しておいてください」と言われても、それでなくても片付け・整理すべきものがたくさんある震災後の時に、保存できるものではありません。
 そこで、文化財担当部署である教育委員会に連絡して、見に来てもらい、引き取ってもらうのがベストだそうです。
 
 私もヘルメット・作業服姿の白水さんにお会いして驚きましたが、震災時の文化財保全活動も重要な復旧・復興活動なのです。