家の片付け‐応急措置の進展に感心
- 仮設住宅/住宅再建
- 2011.03.27 Sunday
昨日の「多くの住宅が修復可能」の報告の継続で、写真紹介したお宅の1軒に今日も伺い、片付けとひとまず暮らせる環境を整える応急措置の進展ぶりに驚き、感心しました。
15日などに撮った写真と今日の様子を対比させてレポートしたいと思います。

これは15日午後に撮影したものです。玄関に入ったところから撮ったのですが、写真真ん中に食器棚のようなものが見えますが、そこが居間です。廊下的な部分と居間の間の障子はすべて外されています。敷居が下がったりして障子が動かないためです。

こちらは、その居間を今日、居間の中から撮ったものです。
右半分は元の障子がはめ込まれています。あとの2枚はダメになったので、居間と座敷の間の帯戸(写真左側のような板づくりの戸をいいます)で生き残ったものを使っています。
これで玄関・廊下と居間の区切りができ、部屋を暖かく保つことができます。これ自体がなかなかの知恵だと思うのですが、このような応急措置ができた裏には、さらにもう一つの知恵・技が隠されていました。

上の写真の中央に灰色がかった色の材が1本立てられています。また下の写真でも写真中央に周りの材とは色が違う、同様に灰色がかった材が入っています。

いずれも障子を入れる部分の鴨居を支えるための応急措置です。これによって障子を入れ、動かすことができるようになったのです。これはこの家の主(78歳)が一人でおやりになったことです。

また、居間と座敷の外に面した戸の部分をご覧ください。
上は15日の一時帰宅(30分間)のときに外側から撮影したもの。サッシ戸が外れ、無残な姿を晒しています。下は、今日写真の左部分を内側から撮ったもの。破れた障子紙がきれいに取り除かれています。

私が訪れた時、奥さんは買い物に出ておられたのですが、その買い物の1つが障子紙を購入すること。障子を貼りかえられるそうです。そのひとつでグッと落ち着いた雰囲気が戻り、地震の衝撃から立ち直る安らぎの空間が蘇ってきます。

さらに、もう一つ。
上の写真に写っているのはこのお宅の物置。もともとは鶏を飼っていた建物だそうです(24日撮影)。はっきりと傾いています。ご主人は一時帰宅の15日の時点から「これは取り壊す」と言っておられました。ところが、昨26日、この家を訪れた長谷川順一さんが、「すぐに壊さない方がいいですよ。母屋を修復する時に、母屋から運び出した家具などを置く場所として使えますから。倒れないように、つっかえ棒を入れればよい」とアドバイスされました。今日、訪ねてみると、早速、下の写真のようにつっかえ棒が入れられていました。「昨日来てくれた先生が言っていたからさ」と、ご主人。

こういう応急措置を自力でどんどんやってしまう力(知恵と技)に私は感心させられること、頻りでした。
村の高齢者、さらには百姓仕事をやっているような“わけしょ”は、話していて、家のつくり(構造)についてかなり詳しいことがよくわかります。住宅についても“消費者”になってしまい、建築のことは建築屋のまかせっきりの都会の暮らしとの違いを強く感じます。
―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事
15日などに撮った写真と今日の様子を対比させてレポートしたいと思います。

これは15日午後に撮影したものです。玄関に入ったところから撮ったのですが、写真真ん中に食器棚のようなものが見えますが、そこが居間です。廊下的な部分と居間の間の障子はすべて外されています。敷居が下がったりして障子が動かないためです。

こちらは、その居間を今日、居間の中から撮ったものです。
右半分は元の障子がはめ込まれています。あとの2枚はダメになったので、居間と座敷の間の帯戸(写真左側のような板づくりの戸をいいます)で生き残ったものを使っています。
これで玄関・廊下と居間の区切りができ、部屋を暖かく保つことができます。これ自体がなかなかの知恵だと思うのですが、このような応急措置ができた裏には、さらにもう一つの知恵・技が隠されていました。

上の写真の中央に灰色がかった色の材が1本立てられています。また下の写真でも写真中央に周りの材とは色が違う、同様に灰色がかった材が入っています。

いずれも障子を入れる部分の鴨居を支えるための応急措置です。これによって障子を入れ、動かすことができるようになったのです。これはこの家の主(78歳)が一人でおやりになったことです。

また、居間と座敷の外に面した戸の部分をご覧ください。
上は15日の一時帰宅(30分間)のときに外側から撮影したもの。サッシ戸が外れ、無残な姿を晒しています。下は、今日写真の左部分を内側から撮ったもの。破れた障子紙がきれいに取り除かれています。

私が訪れた時、奥さんは買い物に出ておられたのですが、その買い物の1つが障子紙を購入すること。障子を貼りかえられるそうです。そのひとつでグッと落ち着いた雰囲気が戻り、地震の衝撃から立ち直る安らぎの空間が蘇ってきます。

さらに、もう一つ。
上の写真に写っているのはこのお宅の物置。もともとは鶏を飼っていた建物だそうです(24日撮影)。はっきりと傾いています。ご主人は一時帰宅の15日の時点から「これは取り壊す」と言っておられました。ところが、昨26日、この家を訪れた長谷川順一さんが、「すぐに壊さない方がいいですよ。母屋を修復する時に、母屋から運び出した家具などを置く場所として使えますから。倒れないように、つっかえ棒を入れればよい」とアドバイスされました。今日、訪ねてみると、早速、下の写真のようにつっかえ棒が入れられていました。「昨日来てくれた先生が言っていたからさ」と、ご主人。

こういう応急措置を自力でどんどんやってしまう力(知恵と技)に私は感心させられること、頻りでした。
村の高齢者、さらには百姓仕事をやっているような“わけしょ”は、話していて、家のつくり(構造)についてかなり詳しいことがよくわかります。住宅についても“消費者”になってしまい、建築のことは建築屋のまかせっきりの都会の暮らしとの違いを強く感じます。
―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事



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