こんにちは、イラストレーターのいぬいさえこInui_Saekoです。

- 文字を書くのって、癒しにもなるんだなぁ。
最近こんなことに気づきました。
「書くこと」と「癒やし」が不思議とつながっったのは、ぐずる息子をあやしていたときのこと。
気持ちを、言葉にするパワー
私はいま、育児中の母親でもあります。
息子はとても繊細な性格で、正直な所「育児ってこんなにも大変なんだ…」と痛感する毎日です。
彼は今4歳。
大人から見ればささいなことで「イヤアアア」とひっくり返って泣く事が、多々あります。

- い…いやいや期って2歳で終わるのでは…!?
そんな日々手探りの育児の中…
心療内科医の先生の本で知ったのが「気持ちを言葉にして返す」という方法。
『HSCの子育てハッピーアドバイス 【amazon】
(※HSCとは、”ひといちばい敏感な子”。私のこどもにはあてはまる所も多く、とても参考にしている1冊です。)
(ひと一倍敏感なこどもは、)強い感情に圧倒されて、暴れたり、攻撃的になったりすることがあります。
そういうときは、気持ちを言葉にしてかけましょう。
「おもうようにならなくて、嫌だったんだね。ゆっくりすれば大丈夫だよ」
気持ちを言葉にできるようになるうと、かんしゃくや暴れまわることは減ってきます
「言葉にするだけで?」と思い、こどもが大泣きする度に試してみたのですが、この効果は想像以上でした。
言葉は、感情に気づく手助けになる
例えば昨日のお風呂の前。
服を脱ぐ時に頭にひっかかっていたのを、スポンと父親が抜いてやった所「自分でやりたかったあああ」と大爆発。
風呂から上がった時には、もう真っ赤。
泣きじゃくって、マトモな会話もできない状態になっていました。
1度こうなると、下手したら1時間でも2時間でもグズり続ける息子。
キーキーした鳴き声に、私自信も心がザワザワして泣きそうになりますが、本に書いてあった方法を実践。
ゆっくりした声で、だきしめて、
「悔しかったねぇ」
「自分で脱ごうと思ったのに、無理やり脱がされたら、悲しいよねぇ」
「頑張ろうとしてたんだね。〇〇君は、いっつも本当に頑張ってるよね」

- (こくり…こくり…)
小さく頷きながら、さっきまで鬼のように泣き叫んでいた子どもが、徐々に落ち着いていくのです。
落ち着いてきたら、小さな声で、何があったのかを自分で話してくれたりもするようになってきました。
言語化されると、客観的になれる
これ実は「文章を書く事も同じなのかもしれない」と最近、気が付きました。
こうしてコラムを書いたり、読み返したりしていると、自分を癒やしているような感覚になることがあるのです。
文字にすると、モヤモヤに輪郭が生まれます。
するとそれがどれだけ、あたりまえで些細な事でも心がホッとするのです。

- へぇ、私はそんなふうに考えていたんだな
そんな納得感が、ポトリと心の中に落ちてきます。
頭の中にある思考は、スパゲッティのように事実と感情がグルグル絡まったひとつのカタマリなのかもしれません。
私は自分のサイトで文章を書く事をはじめてから、頭の中をノートに書き留める事が多くなりました。

書く習慣ができて気づいたのは、自らが体験したことでも、きちんと噛み砕けてないモノゴトはたくさんあるということ。
自ら体験したからといって、モノゴトを把握できているとは、限らないのかもしれません。
出来事は、そのままでは一体なんなのか分からない、生データのようなもの。
特に、悩んだ事や困った事は、感情と事実がグルグルと絡み合っていてやっかいです。
よくわからないけど、悲しい、苦しい…
出来事をそのままゴクンと丸呑みして、消化不良で苦しんでいる状態だったんだな、と思うのです。
文字に落とし込むと、心の声に気づける
心理学では「感情自体にいいも悪いもなく、すべて心の声を教えてくれるサイン」という考え方があります。
何が起こっていたのか。
そのとき自分は何を感じたのか。
考えたのか。
頭の中にあるモヤモヤを、コトバに落とし込んでいくうちに少しずつ、
自分は本当はどうしたいと思っているのか。
そんな心の奥底にある繊細な何か、すこしタッチできるような感覚があります。
心の声は、”常識”や”こうあるべき”という思い込みに何重にも包み込まれているのかもしれません。
特に特に10代の頃を振り返ったこのお話では、書いていくうちに自分の気持の輪郭が見えてきた感覚がありました。
人は、コトバ抜きに思考することはできません。
あらためてコトバの持つ力はすごいんだなぁ、と感じています。
自分の悩みや考えが、どこかで誰かの役に立つかも
昔は悩みがあると、ノートなど自分だけが読める場所に書いてきました。
ただ、web上で人の文章や体験にふれるうちに、自分の悩みは「特別オリジナルな悩みじゃないかもしれない」とも考えるようになりました。
”作品を発信するにはどうしたらいいか”…そんなイラストに関する話題はもちろん、
”進路”、”働き方”、家族との関係”…
具体的な細部は違っても、同じテーマで悩んでいる人は大勢いるかもしれないな、と思うのです。

ところで、冒頭でHSCの本(人一倍敏感なこども) の本を紹介したのですが、私自身もそうなのです。
こどもの時から敏感で怖がりで、些細なことで戸惑って、大人になっても悩みの多い人生。
小さな事に気づきすぎて、考えすぎて、他の人が当たり前に出来ることで、つまづいてしまう性質です。
今までは自分のそんな所が嫌で、性格をかえたいし、できるだけ隠したい弱みでしかありませんでした。
でも、言葉や絵や作品…
何かを生み出していく作り手としては「困った経験が多い」というのは強みかもしれない、とも思えるようになってきました。
困ったことを体験したからこそ、リアルな感覚で困っている人の気持がよくわかる。
誰かの気持ちに寄り添える、作品や文章を生み出すことが出来る。
つまづくこと、考えること、感じる事の多い日々ですが、日々の小さくて新鮮な発見を、言葉にしていきたいです。
まとめ
自分のメディアを持つこと、そして文章を綴ること。
これは何かを作る人やクリエイターにとって、心強いツールだな、とあらためて実感しました。
作品はもちろん、作家自身の生き方や考え方を、自分自身の言葉で発信できます。
自分の考えを文字に綴ることは、それ自体が、自分の人生をそっと認めていくような癒やしの力がある。
そして、発信すれば誰かの癒しになるかもしれません。
たとえそれが100人に1人でも、同じような悩みですごくモヤモヤしている方には、響くことがあるかもしれません。
言葉との出会いは、一期一会で、一瞬のタイミング。
だからこそ、正論じゃなくて、体温のあるコトバを大切にしたいなと思いました。
ふんわりしてて、心地よくて、思い出した時に、時折り触れたくなるような、言葉を。

- 何かのご縁で、私の文章を見に来てくれた人が、少しでも心が軽くなるように。
WEBの大海原は広大で、たくさんの情報とコトバが溢れています。
そんな中、偶然ここにたどり着いてくださることって、すごい事だと思うんです。
だからこそ、1記事1記事、誰かの心が楽になるような話を、丁寧に書いていきたい。
そんな風におもいました。
気が向いたら、また遊びに来てくださいね。
