こどもの為に絵本を手に取る時、重視するのはどんなことでしょうか。
内容の良さ? 絵の美しさ? 知識がふえるか?
私は親になってから「こどもに何が身につくか?」という目線で、絵本を選んでいた自分に気づきました。
でも、ここ最近、この気持は変わってきました。

- 為になるかどうかより、読んでてただ面白いことが一番なのかも!
1、こどもが絵本を選ぶ基準

絵本は、とにかく楽しいのがいちばん。
そう思うようになったのは、こどもは、本人が楽しいと思っている本でしか、じっとして聞いてくれないという現実がありました。
育児で思い知ったのは、こどもは大人の100倍くらい感情で動く生き物ということ。

- ”親の願い”とか”教育的に為になるか”どうかなんて、本当に知ったコッチャないんですね。
我が家の息子はガンコで、好き嫌いがハッキリしている性格。
表紙を見ただけで

- これ、いや!
そんな本もけっこうあるのです。
まぁキッパリ言ってくれるので、けんもほろろです。( ;∀;)
絵が可愛い、名作、ロングセラー、売れ筋、こどもに超人気…話題作…
全て関係なし。
どの本が「コレだ!」なのか、その法則性は親でもよくわかりません。
とにかく直感で「読みたい本かどうか」を決めているようです。
そんなこどもとの絵本選びの中でひとつの発見がありました。
2、楽しい絵本に出会って、肩の力が抜けた
たとえば、息子が大喜びする本に「コロッケです。」という作品があります。
「だからなんやねん!」と盛大にツッコミをいれたくなる読後感で、数日間「作者はこどもに何を伝えたかったのか?」と真面目に考えてしまいました。
でも、考えても考えても、よくわからなくて(笑)、日々コロッケの事を考えているうちに、この作品がすごく好きになってきました。
自由で、ハチャメチャで、ひたすら楽しい物語。
自分の場合、そんな話をパッと思いついたとしても、ついつい大義名分を欲しがってしまいます。
「何のために?」「こどもに何を伝えるの?」それを考えていくうちに筆が止まるはず。
不可思議で楽しいお話を、1つの作品の形にまとめること。
自分にとってそれは、逆立してもできないほど難しいことです。
それをやりとげて、子供が大笑いする作品を、世に送り出す。
それって、すっごく素敵なことだなぁ、と心から感じました。

- 絵本って、こんなに自由でいいんだなぁ! (目からウロコ)
コロッケの作者さん、かっこいい!
3、絵本はしあわせな扉

こどもとっての楽しさは、大人にとっての楽しさと違います。
当たり前のようですが、同じ作品を見ても、感じ取っているものは全然違うんだなぁ…と、思うようになりました。
そう考えると『コロッケです』の絵本からも、笑い以上の何かも、たくさんうけとっているかもしれません。
楽しい、というのは爆笑という意味だけではありません。
本の世界に入ること、感じること、フンワリした気持ちになること…。

夢中で読んでいるその時間に、何を受け取っているのかは、本人にしかわかりません。
でも、大人が「これ読んだら、〇〇が身につく」と期待した以上のものを、たくさん手にしているのかもしれない…と思うようになりました。
表面的な「〇〇の為」なんて、すごくどうでもよく感じるほどの何か。
大人の目には見えない、キラキラした何か。
そんな大切な何かを吸収できるのは、楽しいと思って読んでいる瞬間だけなんだろうと思います。
義務感や「やらされ」感で何十冊本を読んだところで、頭にも心に入ってきません。
楽しい時間は、頭と心がぐんぐん伸びる時間。
楽しい時間にしか、成長できないと思うのです。
最初に絵本があるから、本が好きになる。
そんな風に、子どもの成長を考えていくと絵本は本の旅へのドアなんだとあらためて思うようになりました。
これからずっと続く「本を読んで生きていく人生を開くための、扉」

どんなに読書家でも博士でも、赤ちゃんのときからいきなり、文字だらけの実用書を読んだ人はいないと思うのです。
私は本が好きですが、大人になった私が活字を読むこと好きだと思えるのは、まちがいなく絵本の時間が楽しかったから。
原体験に、こども時代のしあわせな絵本の時間があったから。
本に夢中になる息子の横顔をみるうちに、そんな事に気づきました。
本を読む人は、自分で自分のことを幸せにできる
私は、本がとても好きです。
まだ人生半ばですが、本で得たものは、とても大きいなと感じています。
視野を広げるもの、
辛い時に心を楽にするもの、
大切な人との会話を豊かにするもの…
普段から本を読む習慣があると、人生でたくさん出てくる「困った」を、ちょっと調べてみて、改善してみるクセが自然に身につきます。

気になることを、自力で調べる力。
知ろうとする力。
それは自分の人生を、よい方向に切り開いていく力の基礎になるものだと思います。
本を読むのは楽しい、という気持ち

本が好きだと思える気持ち。
なにげなく普段から本を読む習慣。
そのベースがあれば、何かを知りたい時に、勝手に本人がスポンジのように吸収していってくれるかもしれません。
畑だけ耕しといて、いつ、どんな風に成長するのは、種に任せる。
そんな、おだやかなスタンスでいられたらいいな、と思いました。
私はついつい「せっかくなら、知識も増やせて…〇〇が出来るようになって」と欲張って絵本を選んでしまいます。
でも親として、読書で何かを伝えるとすればシンプルに

- 本よむのって、楽しいね(о´∀`о)
って事だけなのかもしれません。
絵本は楽しいと思える事が一番大切

- 絵本を読むこと、読書は楽しいものなんだ!
赤ちゃん時代、こども時代に、子どもがそう思ってくれるのがなにより重要。
私は、小さい頃から絵本が大好きだったのをキッカケに、絵が好きになり、絵の仕事につきました。
10年以上絵の仕事をしてきて、そのあいだ「絵本に挑戦したい」と思っていたのですが、ずっとそれができませんでした。

- 未来に羽ばたくこども達の為に、なにか為になる教訓を…!
「絵本は、人の人生を支える大切なもの」
そんな風に絵本という存在への思い入れがありすぎて、ヘンに堅苦しく考えていたのかもしれません。
大義名分はなくてもいい。
ただ読んでる時間が、なんだか幸せ。
肩の力を抜いて、そんな本をつくってみたいなぁと思えるようになりました。
絵本は、入り口
本は、スゴイです。
弱ったときは、こころに寄り添ってくれてる。
もっと伸びたいときは、背中を後押ししてくれる。
本と一緒に歩く人生は、自分で自分のことを、幸せにできる人生だ。
最近、そんなふうに思うんです。

- 絵本、楽しい。ぼく本好き。
こどもが、シンプルにそう思ってくれる時間を、何より大切にしていきたいなぁと思います。
迷路のような育児の日々ですが、今日はこんな気付きでした。
アズマモグラの絵本屋さん 今日のおすすめの本

- 今日はなんといっても、この1冊じゃ。
ひとりの絵かきの絵本観を変えるほどの、衝撃作だったようじゃよ…!






