ものを作る時、多くの人に届けたい!だからみんなの興味を引くものを…!
そんな風に考えてしまうことあります。
でも、「みんな」って誰なんでしょう?
「みんな」に向けたものづくりって、漠然としてしまってすごく難しい。
そんなモヤモヤを抱えてた時、ふと手にとった本で出会った言葉です。
「みんなへの平均点ではなく、たったひとりの100点満点を狙おう!」
これは『たった一人を確実に振り向かせると、100万人に届く』にあった言葉です。
たった一人を確実に振り向かせると、100万人に届く【amazon】
どうすれば、人の心にグッと刺さるものを生み出せるのか。
そして広げていけるのか。
なるほどなー!と心にストンと落ちてきた言葉にたくさん出会えたので、内容をメモしていきます。
なぜ、たったひとりなのか
満足すると人はシェアしたくなる p84
・たった一人のインタレスト(関心のある人)を満足させる
・満足すると人はつい誰かに伝えシェアしたくなる
・映画は一人で見るもの。なのに友達や恋人と
いきたくなるのは感動をシェアしたいから
ソーシャルメディア(SNS)がインフラとなった社会 p84
・現代はシェア・ソサイェティ=「おすすそわけ社会」
・個人が価値をシェア・発信する社会
・マスメディア時代とは異なるアプローチが必要
伝統的なマーケティングは土足マーケティング p84
・マスメディアを使い一斉に同じ情報を発信する
・顧客のインタレストがどこにあるのかお構いなし
・従来の平均値を喜ばせるマス的な発信はうまくいかない
なかでも著者のこの言葉が印象的です。
まず、どれだけ沢山の人に到達できるかという物差しを捨てよう。
それより「私達の商品を歓迎してくれるインタレストを持った人どこにいて、誰なんだろう?」と考えよう p92
現代は「拡散」なんて言葉がありますがお!っと思ったものはドンドンいいね!で広がっていきます。
おもしろい!これはスゴイ!と興味を持ってくれるたった一人に届くものを真摯に作る。
スタートを「たくさんの人」ではなく「ひとり」で考えるんですね。
では、自分の作るもの歓迎してくれる、たったひとりのスゴイ!を生み出すにはどうすればいいのでしょうか。
たった一人にとってのスゴイ!とは?
顧客は事実ではなく、知覚したイメージを買う p118
・事実(こだわりの材料・丹精込めて作った)では届かない
・それが顧客の喜びにつながるかが大切
・顧客は自分のインタレストを満足させてくれる物語を買う
なるほど、変化と解決…自分なりの物語。
お客さんやがほしいのは、商品のスペックそのものじゃないんですね。
作り手としては、コダワリ(素材の良さ・丁寧さ・掛けた労力や時間)に目が言ってしまいます。
それを手にした時に自分が、どう変わるか・どんな解決があるか、どんな気持ちが生まれるか、どんな体験ができるか…それが大切。
企業での商品開発!新サービスの展開!とか大々的なプロジェクトではなくて、文字書きさんや、イラスト描き、クリエィティブであっても、話は通じると思います。
クスッと笑えた!なんだか気持ちが明るくなった!も、「変化や解決」と言えるのかもしれません。
たなばたに ついかちゅうもん。 pic.twitter.com/hoDavHH1i2
— 雲がうまれる (@KatteniCampaign) 2017年7月6日
例えば、わんこのイラストを投稿している @KatteniCampaignさまのアカウント。
心がふわっとする一コマのイラストで、多くの人にシェアされています。
どれだけ高級な画材で描いているか、どれだけ時間をかけてデッサンを正確に描いているか…シェアしたくなっちゃうのはそういった「スペック」ではないはず。
「自分のインタレストを満足させてくれる物語」
例えば、なんだか優しい気持ちになる、仕事で嫌なことがあってもクスッと笑えて、ちょっと元気になる。
変化と解決…「モノ」の中に自分が存在する、自分なりの物語があるんですね。
さて、それをたった一人に届ける為にはどうすればいいのでしょうか。
たったひとりに伝えるためには
繁盛している店はコアアイデアがシンプル p50
・現代の生活者はメッセージ過剰の社会に生きてる
・SNSなどみな発信する事に忙しく、受信への注意は得難い
・だからこそ、メッセージはシンプルであることが必要
ブランドは旗 p113
・赤い旗か、黄色い旗か。
・遠目でもはっきり解るほどそのブランドは強い
シンプルを阻む要因としてあるのが「も」の誘惑 p52
・例:コーヒー店はがカレー「も」はじめる
・「も」のおかげで共倒れになってしまう。
・お客さんから見た時「何屋さん」かわからなくなる
なるほど!イラストやデザイン、ものをつくる上で「シンプル」はとても大切なキーワード。
ビジュアル的にたくさん描き込みや情報があっても、伝えたい一言はシンプルでないと、単にゴチャゴチャした、パンチのないデザインになってしまいます。
また今回の本で得た発見はこちら。
最後に マーケティングっておもしろい
「B級商品をマーケティングでA級に化けさせる」はウソ p112
・大切なのは「A級の商品をA級に足るだけの広がり」にする事
・伝えた相手が得をした!と思えるほど本物にする。
・メッセージに溢れた社会で、
本物はとんがってる必要がある
私はマーケティングを、「モノ・サービス」をいかに世に広めるかの戦略だと捉えていたのですが、根っ子はそうじゃないんですね。
その前提に広がる力を持つモノ・サービスであることがなにより大切。
どんな視点を持てば、広がる力を持てるのか、お客さんに喜んでもらえるのに何が大切なのか?
マーケティングって売る方法じゃなくて、源流をたどるとものづくりなのかも!と思いました。
誰かにとって「知って得した!」と思える程の価値を生み出せるか。
ぼやっと大味にならず、たった一人にでもグッと刺さる大きな価値を生み出せるか。
販売・営業の方だけでなく、イラストレーター・クリエイターの方にもおすすめの一冊です♪
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