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長野県栄村で活動するNPO法人です。被害や復興の状況を、理事である松尾真のレポートを元に更新していきます。

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復旧工事が本格化します

 早いものであと半月ほどで地震から半年となります。家屋の解体・撤去が進む一方、道路などの復旧はなかなか進まず、「どうなっているのだろう?」と思っておられる人も多いかと思いますが、ここ1〜2週間の間にさまざまな復旧工事が始まり、様相が大きく変わり始めるものと思われます。


●中条川上流のいまの様子
 今日はまず、22日に見てきた中条川上流・山崩れ箇所での復旧工事の様子の報告から始めます。

上の写真は山が崩れた地点です。
下の6月1日撮影のものと見比べてください。


 ほぼ同じところを撮影したものですが、山崩れ箇所の中腹あたりに道路が作られています。これは溜水池(いわゆる「天然ダム」)の水位を下げる工事を行うための仮設道路です。現場の人に尋ねると、20日ほど前に着工したものだそうです。
 この工事用仮設道路ができたことで、溜水池付近に工事用機械が入ることができるようになりました。


上の写真を見ると、溜水池から水が下に落ちるところがはっきり見えます。塞(ふさ)いでいた立木を取り除いた結果、流路がはっきり見えるようになったとのことでした。


これも6月1日撮影のものを比較のために掲載しておきます。
 
 今後、この溜水池の水位を2mほど下げる工事をする予定になっています。
 同時に、これより下流の「トマトの国」付近に至る箇所での砂防関係工事を始められています。


●森の開田への水路の復旧との関係
 この中条川上流の復旧工事との関係で気になるもう1つのことは森の開田への水路の復旧の問題です。
 現場で聞いたところによると、あくまでも土石流対策の工事が優先だとのことですが、この工事用仮設道路を活用して、仮水路のパイプを通し、「雪が来る前に通水試験をしたい」という話でした。それができれば、これより下の地中に埋められている水路が生きているかどうかを確認できます。
 
 この工事用仮設道路、冬期間、たくさんの雪が積もったとき、このまま維持できるかどうか不安ですが、しかし、このように山崩れ箇所に仮設であれ道路をひらくことができたことで、今後の種々の工事の展望がひらけたといえるのではないかと思います。
 

●村内の道路関係
 村内の道路、とくに村道はクラックを埋める応急対策が8月になってかなり行われたものの、ほとんどが地震直後のままの状態が続いています。
 「どうして、さっさと直してくれないのか?」と思われている人も多いと思います。
 この村道の復旧工事が9月に入ると本格的に始まります。
 震災から半年にしてようやく復旧工事開始ということですが、ここまで時間がかかるのは、「国の査定」というものがあるからです。
 今回の震災は被害が大きいことから村道の復旧にも大量の国費が投入されます。そのた  
め、復旧工事計画をたてたうえで、国(国土交通省、財務省)の査定を受けないと予算が出ないのです。

マンホールが突き出たまま(青倉への進入路)

 その査定も道路に関しては8月初めに完了しました。間もなく村が工事を発注し、早ければ9月上旬から順次着工されます。
 災害復旧は、法律上、災害の年を含めて3年度以内に行うものとされています。栄村の場合、2013(平成25)年度以内に終わらせるということになります。
 日常の暮らしで頻繁に使う道路は基本的に今度の冬が来るまでに復旧されるでしょう。他方、青倉集落に入る中条橋の架け替え工事(約4億円)は今年度中に発注はされるものの、実際の工事は来年春の雪消え後になるようです。また、平滝から野々海に上がる道は平滝集落内は冬前に復旧されますが、その先、野々海までの部分はやはり来年春の雪消え後になるようです。
 今後、道路関係担当の役場災害第3係にお聞きして、より具体的な道路工事の予定(スケジュール)をこのレポートでもお知らせするようにしたいと考えています。

●農地関係

 農地関係も、今週の査定で全査定が完了します。田んぼについては基本的に査定が終わっていて、早いものは今月末に工事の入札が行われます。その分は9月中旬にも工事が始まります。
 農地の復旧工事のスケジュールについても、災害第2係にお聞きして、お伝えするようにしたいと思っています。
 

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