青倉・西山田団地を見てきました。
- 被害と復興の様子
- 2011.04.29 Friday
一日中、断続的に雨が降り、鬱陶しい天気でした。そういう中、午後、青倉集落の西山田団地に行ってきました。テレビ局の人を同行して、歩いて上ってきましたが、約1時間半で、まだざっと見ただけです。
「西山田団地」などと言うと、ご存じない方は住宅団地を想起されるかもしれませんが、そうではありません。農地のひとまとまりの区域を「団地」と呼びます。西山田団地は山の上にある棚田ゾーンです。知る人ぞ知る「青倉米」の主たる産地です。
中央に見える尾根が西山田団地があるところ(4月22日撮影)

この山の上の右の方に西山田団地が広がる(4月26日撮影)
「西山田団地」などと言うと、ご存じない方は住宅団地を想起されるかもしれませんが、そうではありません。農地のひとまとまりの区域を「団地」と呼びます。西山田団地は山の上にある棚田ゾーンです。知る人ぞ知る「青倉米」の主たる産地です。
中央に見える尾根が西山田団地があるところ(4月22日撮影)

この山の上の右の方に西山田団地が広がる(4月26日撮影)
<一見大きな被害は見当たらない>
今日見た範囲は一部に過ぎないのですが、見た範囲ではたとえばこの間小滝集落の田んぼについて報告したような大きな亀裂・段差、畦・法面の崩壊等のひど い被害はあまり見当たりませんでした。ただし、まだまだ雪に覆われていますので、小滝もそうだったように、雪が消えるにしたがって被害が顕在化してくる可 能性があります。
そしてまた、被害がこれから拡大していく可能性がある箇所が目についたことも気になります。
<他の大きな被害場所とつながる亀裂等>
下の写真は、農道を上り、棚田ゾーンに入って2つ目の大きなカーブのところに見られた農道上の亀裂です。

このカーブ地点から下を見下ろすと、下の写真のように青倉集落が見渡せますが、この亀裂の延長線上に青倉集落内で被害が激しかった家屋が両側にたつ村道(旧国道)があります。

つぎは、西山田の中心部手前のヘアピンカーブのところの農道の亀裂です。
下の写真はこの農道の亀裂箇所のすぐそばの崖を上ったところで撮影したもの。木があって分かりにくいのですが、千曲川の対岸に小滝集落、とくに被害が大きい田んぼのあたりが望めます。遠く離れた被害箇所がやはり一直線上にあるのです。

<田んぼの被害>
田んぼはまだ雪に覆われているところが多く、被害状況を見るのはまだ難しいのですが、1枚だけ、田んぼ内の亀裂がはっきり確認された田んぼがありました。

写真中央を上から下に亀裂が入っています。そして、この亀裂に続く形で畦と田の境界線に沿ってずっと亀裂が入っていました。
<被害拡大を予兆させる亀裂や崖面の孕(はら)み>

上の写真は西山田団地の中央部を流れる貝立水路ですが、水が濁っています。貝立水路は山を下ってくる水路ですので、人工的な要因で水が濁ることはありません。したがって、これより上の地点に土砂崩落等があることを示していると思われます。

この写真は、上の水路の箇所とほぼ同じ地点で農道を撮影したものです。
あきらかに農道が左にむかって傾いています。また、クラックも入っています。
次頁の写真はこの農道の右側の法面(のりめん)(崖)ですが、崩れがはっきり認められます。
この法面は私がやっている田んぼの法面なのですが、この方面の崩れ、農道の傾斜を総合すると、このあたり一帯が下方にむかって引っ張られ、ずれているよう に思われます。じつは、この地点を見る前に、私がやっているその田んぼの水口(水の取り入れ口)辺りを見たとき、「えっ、地面が下がっているな」と思った のです。
さらに、帰り、農道を下ってきたとき、農道脇の崖面にかなりの小さな亀裂や孕み(崖面が膨らんでいる)が見られました。いますぐに崩落することはないで しょうが、たとえば梅雨の長雨と梅雨終盤の大雨が重なったりすると、大きな崩落になりかねない。あるいは、来冬、雪が多いと雪に引っ張られて、やはり崩落 を引き起こす危険性があると心配しています。
農道脇の崖面の亀裂など

上写真の隣接地点の崖面の膨らみ

上の農道の反対側には亀裂と路肩の下がりが見られる

これは西山田団地の中央部を望んだものです。素晴らしい景観でしょう。私を栄村に引き寄せた要因の一つです。
西山田団地は、今日報告した諸被害の他に、4月7日に報告したとおり、貝立水路がこれより上の地点で崩落している可能性があり、今年、果たして作付ができるかどうか、心配されています。
しかし、青倉受託作業班はすでに「スジ蒔き」を行なうことを決め、なんとしても今年の作付を実現しようという意を固めています。困難は大きいと思いますが、頑張っていきます。



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