住宅、農地、農業用施設、集落施設 ―― すべて一体で復興策を考える
- 復興ビジョン
- 2011.04.26 Tuesday
ある一人の住民を想定し、その人が震災でどれだけの課題を背負い、どれだけの資金を必要としているのかを具体的に考えてみることが必要です。
村内でもとくに激甚な被害を受けた集落の人の場合を想定してみます。
住宅 ―― 被害認定は「半壊」。したがって、生活再建支援法による支援は「補修」
の100万円しか期待できない。しかし、家の傾きを直すことが必要。大半の内壁が落ちていて、修復が必要。風呂場も全面的な補修が必要。修復の経費はどう少なく見積もっても500万円は下らない。
農地 ―― 畦の一部が崩れ、田んぼの内部はいくつもの段差が生じている。そういう1反程度の田が3枚ある。国の災害復旧事業があると聞いたが、阪神大震災では国の災害復旧事業の後で田んぼに水が溜まらないなどの被害が判明、自己資金で直さざるをえなかったと聞いているので不安。
農業用施設 ―― 倉庫が壊れ、中にあった農業機械も損傷した。共済に入っていたので、かなりの補償はもらえそうだが、倉庫の再建等ができるか不安だ。
集落施設 ―― 公民館の修復が必要。試算では各世帯5万円の負担が発生しそうだ。また、お宮の修復の負担金も発生しそうだ。
このように見ていくと、震災からの復興にはどうみても最低1千万円程度のお金が必要だ。でも、いまは年金生活なので、1千万円もの資金を調達する目途が立たない。
これに対して、何にでも公的資金を投入するということは不可能でしょう。しかし、一方で年金生活者に1千万円もの資金は確保できません。どうすればいいのか?村内でもとくに激甚な被害を受けた集落の人の場合を想定してみます。
住宅 ―― 被害認定は「半壊」。したがって、生活再建支援法による支援は「補修」
の100万円しか期待できない。しかし、家の傾きを直すことが必要。大半の内壁が落ちていて、修復が必要。風呂場も全面的な補修が必要。修復の経費はどう少なく見積もっても500万円は下らない。
農地 ―― 畦の一部が崩れ、田んぼの内部はいくつもの段差が生じている。そういう1反程度の田が3枚ある。国の災害復旧事業があると聞いたが、阪神大震災では国の災害復旧事業の後で田んぼに水が溜まらないなどの被害が判明、自己資金で直さざるをえなかったと聞いているので不安。
農業用施設 ―― 倉庫が壊れ、中にあった農業機械も損傷した。共済に入っていたので、かなりの補償はもらえそうだが、倉庫の再建等ができるか不安だ。
集落施設 ―― 公民館の修復が必要。試算では各世帯5万円の負担が発生しそうだ。また、お宮の修復の負担金も発生しそうだ。
このように見ていくと、震災からの復興にはどうみても最低1千万円程度のお金が必要だ。でも、いまは年金生活なので、1千万円もの資金を調達する目途が立たない。
イ. まず、こういう被害の全体像を明確にする。
ロ. それぞれの問題に対して、国・県・村の復興支援策として、どのようなものがあるのかをあきらかにする。それによって、本当に個人が負担しなければならない金額がどの程度なのかがわかるようにする。
ハ. 集落の共同によって打開できるものに何があるか。問題を解決するために、集落の共同事業として、どんなことを考える必要があるかをあきらかにする。
たとえば、倉庫、農業機械などの共同施設化。
ニ. 県や村が従来の復興施策にはなかった支援メニューを組めるように、どんな新しい制度・仕組みをつくることが可能かを検討、実現する。
ホ. このようなプロセスを経て、お金がない高齢者でも生活を再建する希望がもてるところまで、行政・住民一体となって、徹底的に問題点を詰めていく。
<集落に復興委員会を>
ここまでに述べたことからあきらかなように、個々の世帯、個人だけで対応することは困難なことが多々あります。
そこで、集落などの単位で復興について考え、議論する場をつくることが必要不可欠です。農業施設の共同化などは集落での検討によって道がひらかれていくでしょう。
また、復興支援の新しい枠組み・制度を村や県に求めていくにも、集落としての意見のまとまりがあると、力を発揮することができるでしょう。
<専門家復興支援会議のようなものによる支援>
農地の復旧事業など、あまり馴染みがなく、よくわからないものがたくさんあります。
また、阪神大震災、中越大震災などの復興過程で色んな経験、知恵が生まれているはずです。しかし、これまで栄村が震災に遭うとは思ってもいなかったので、阪神や中越の震災復興の話など聞いたことがありません。
そこで、そういうことをよく知っている専門家に栄村に来てもらって、さまざまなアドバイスをしてもらえると大いに助かるでしょう。
必要に応じて、集落での勉強会にも専門家にきていただき、相談にのっていただく。
そういう専門家の支援を組織していくことが必要だと思われます。



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