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長野県栄村で活動するNPO法人です。被害や復興の状況を、理事である松尾真のレポートを元に更新していきます。

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畜産業をなんとか再興させたい


 小滝の集いの中に肉牛を飼う畜産を営んできた中沢謙吾さんの姿もありました。

 牛舎が崩壊し、牛に水をやることも、給餌することもできなくなり、地震翌日の3月13日に約200頭の牛をすべて搬出し、手放しました。ご本人はなんとかして再び畜産の仕事をやりたいと考えておられますが、再建の見通しはまったく立っていません。

 現在の牛肉市場の価格では、新たな牛舎建設費用などで莫大な借金を抱えた場合、採算を成り立たせるのはきわめて困難だからです。崩壊した牛舎の解体・撤去費用は村が負担することになりましたが、解体・撤去だけでは畜産の再興はできません。

 謙吾さんにお話を聞くと、震災前、謙吾さんは負債を背負っていなかったので、なんとか経営を維持することができたそうです。その謙吾さんはまもなく60 歳に手が届こうという年齢。いまから何千万、いや5千万円を超えるであろう設備投資資金の借金をすることはできません。幸い、謙吾さんには後継者がいます が、30歳を過ぎたばかりの息子さんがいきなり大きな借金を抱えるというのも大変です。

 私は、中沢謙吾さんの畜産を再興するという問題は、謙吾さん個人の問題ではないと考えています。前にも「復興公社を」というテーマで少し提起しました が、これは村の産業(構成)の問題であり、こうした個々の経営を「個人経営者の問題」としてしまうなら、畜産に限らず、いろんな産業が栄村から消えてしま い、誰も暮らせない村になってしまうと思うのです。
 
 そこで、みなさんに相談です。
 こういう個人経営体であるが、村にとって欠かせない産業を再興させるために、いい知恵を考え、提案していただけないでしょうか。

 謙吾さんが育てていた牛の牛肉の美味しさは間違いありません。昨年2月に開催した「雪宴2010」の会場でステーキサービスをしたときも大好評でした。 謙吾さんの牛舎を再建できたときに、その牛肉を使う料理で人気レストランをつくりだすとか、あるいは肉牛生産が再開できた時の肉牛の先買いのシステムを構 築するとか、色んなアイディアを結集して、栄村・小滝の畜産を再興させたいのです。


雪宴2010でのステーキサービス 

 ビジネスについてのアイディアを創出するというのは私が得意とするところではありません。是非、みなさんのお知恵をお借りしたいと思います。是非、積極的・創造的な提案をお寄せください。よろしくお願いします。