雪消えが始まり、見えてきた被害の凄まじさ
- 被害記録/村内写真
- 2011.04.12 Tuesday
信州大学の木村和弘先生が今日再び、村に来られました。今回は地滑りの専門家、新潟大学災害・復興科学研究所長の丸井英明先生と一緒に来られました。
中条川の土砂堆積現場を見ていただいた後、青倉集落のお宮の横を通り、スキー場に上がっていく道とその横の田んぼに案内しました。この地点は、木村先生が3月25日に視察されたとき、田んぼ上の雪のクラックや、雪面が波打っていることから、地盤が動いたのではないかと心配されていた場所です(3月25日付け、「田んぼの被害は相当に大きそう ―― 信州大学・木村和弘教授らが現地調査」参照)。

下の写真(3月25日撮影)は上の地図に「田」と記した部分を(1)と(2)の地点の中間のやや(3)寄りの地点道路上から撮影したものです。
この地点で、重要な事実が判明しました。
第1は、(1)の地点の道路上の亀裂と(2)の地点の道路上の亀裂や側溝のマスの浮き上がりを結ぶ線上に田んぼの雪上のクラックがあり、このゾーン全体が下方にむけて動いたと考えられることです。
第2は、3月25日には雪が多くて確認できなかったのですが、今日は田んぼの畦部分の雪が消えていて、雪に入っているクラックの線上に地盤のクラックがあることが確認されたことです。
丸井先生は、これらの事実から、この一帯が地滑りしている可能性が大であると判断されました。そして、そのことを顕著に示すものとして、電線の状態が場所によって違うことを指摘されました。
以上のことを写真で示します。
地図(1)地点の道路の亀裂

地図(2)地点の道路の亀裂
地図(2)地点道路脇のマスの浮き上がり

地図(1)地点と(2)地点を結ぶ線上の田の様子

雪のクラックの延長線上の地面にクラックがある

地図(2)地点の道路左側の電柱の電線の状態
左側の電線はピンと張っているのに対して、右側の電線はたわんでいる。これは地盤の下方への移動(=地滑り)によって電柱が写真右方へ引っ張られたため、左側の電線はピンと張り、右側は圧縮によって電柱間の距離が縮んだため電線がたわんだものと考えられる。
続いて、地図(3)の地点で道路の片側が陥没している地点の調査が行われました。

3月25日撮影

今日(4月11日)撮影
3月25日はブルーシートの上に雪があって、今日の写真と比較しづらいですが、目視した印象では地盤の沈下が進行していると思われます。
また、この地点の道路の反対側は崖になっていますが、ここで3つのことが判明しました。第1は、以前は水が出ていなかったところから水がかなりの量、出ていること。第2は、この崖の崩落を防止するためのネットを固定している留め具が落ちている箇所があること。第3は、この崖に見られる石は円(えん)石(せき)(川などで水に洗われ、角がとれて丸くなった石)であり、固い岩盤ではないこと。
以上のことから、この地点でもかなりの規模の崖崩れが発生する可能性があると考えられます。
水が出ているところ

留め具が落ちている

円石が多く、脆い崖面
以上の調査結果をふまえ、木村先生と丸井先生の判断で、ただちに県に対策を求めるため、午後2時過ぎ、県北信建設事務所と北信地方事務所農地整備課を訪れ、申し入れを行いました。県側からは、ただちに監視と調査を実施する旨、約束してもらいました。
これから雪消えの進行とともに、こうした被害状況があきらかになってくるでしょう。
しかも、被害は固定したものではなく、いまも被害が拡大していると思われます。地滑り箇所に雪融け水が浸透すると、地盤が大きく動く危険があります。
丸井先生のようなトップクラスの専門的知見を総結集して被害状況の全貌をつかみ、機動的な対処をしていくことが必要です。
横倉の被害
青倉の上記の被害状況の調査の後、地方事務所に向かう前に、横倉の調査も行いました。被害状況の話ばかりで気が重くなりますが、事態を正確に把握する必要がありますので、報告します。場所は、国道117から横倉集落に向かう道に入ってすぐのところです。

擁壁が押し出されている

横倉と青倉を結ぶ旧国道(現村道)が崩落している

写真中央部が陥没しているとみられる
本当に気が重くなる写真ばかりで恐縮ですが、これが現実です。これと真っ向から向き合って、復興にむけて頑張らなければなりません。
その第一歩はまず被害状況を正確につかむこと。村でも18日を目途に現時点で可能なかぎりの調査を行うと言っています。「ここは被害で出ているのではないか」と思われる地点があれば、役場に連絡して調査してもらうことが必要です。また、ネットワークでも連絡をいただければ、色んな先生方にお願いして自主調査を可能なかぎりやっていきたいと考えています。
―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事
中条川の土砂堆積現場を見ていただいた後、青倉集落のお宮の横を通り、スキー場に上がっていく道とその横の田んぼに案内しました。この地点は、木村先生が3月25日に視察されたとき、田んぼ上の雪のクラックや、雪面が波打っていることから、地盤が動いたのではないかと心配されていた場所です(3月25日付け、「田んぼの被害は相当に大きそう ―― 信州大学・木村和弘教授らが現地調査」参照)。

下の写真(3月25日撮影)は上の地図に「田」と記した部分を(1)と(2)の地点の中間のやや(3)寄りの地点道路上から撮影したものです。
この地点で、重要な事実が判明しました。
第1は、(1)の地点の道路上の亀裂と(2)の地点の道路上の亀裂や側溝のマスの浮き上がりを結ぶ線上に田んぼの雪上のクラックがあり、このゾーン全体が下方にむけて動いたと考えられることです。
第2は、3月25日には雪が多くて確認できなかったのですが、今日は田んぼの畦部分の雪が消えていて、雪に入っているクラックの線上に地盤のクラックがあることが確認されたことです。
丸井先生は、これらの事実から、この一帯が地滑りしている可能性が大であると判断されました。そして、そのことを顕著に示すものとして、電線の状態が場所によって違うことを指摘されました。
以上のことを写真で示します。
地図(1)地点の道路の亀裂

地図(2)地点の道路の亀裂
地図(2)地点道路脇のマスの浮き上がり

地図(1)地点と(2)地点を結ぶ線上の田の様子

雪のクラックの延長線上の地面にクラックがある

地図(2)地点の道路左側の電柱の電線の状態
左側の電線はピンと張っているのに対して、右側の電線はたわんでいる。これは地盤の下方への移動(=地滑り)によって電柱が写真右方へ引っ張られたため、左側の電線はピンと張り、右側は圧縮によって電柱間の距離が縮んだため電線がたわんだものと考えられる。
続いて、地図(3)の地点で道路の片側が陥没している地点の調査が行われました。

3月25日撮影

今日(4月11日)撮影
3月25日はブルーシートの上に雪があって、今日の写真と比較しづらいですが、目視した印象では地盤の沈下が進行していると思われます。
また、この地点の道路の反対側は崖になっていますが、ここで3つのことが判明しました。第1は、以前は水が出ていなかったところから水がかなりの量、出ていること。第2は、この崖の崩落を防止するためのネットを固定している留め具が落ちている箇所があること。第3は、この崖に見られる石は円(えん)石(せき)(川などで水に洗われ、角がとれて丸くなった石)であり、固い岩盤ではないこと。
以上のことから、この地点でもかなりの規模の崖崩れが発生する可能性があると考えられます。
水が出ているところ

留め具が落ちている

円石が多く、脆い崖面
以上の調査結果をふまえ、木村先生と丸井先生の判断で、ただちに県に対策を求めるため、午後2時過ぎ、県北信建設事務所と北信地方事務所農地整備課を訪れ、申し入れを行いました。県側からは、ただちに監視と調査を実施する旨、約束してもらいました。
これから雪消えの進行とともに、こうした被害状況があきらかになってくるでしょう。
しかも、被害は固定したものではなく、いまも被害が拡大していると思われます。地滑り箇所に雪融け水が浸透すると、地盤が大きく動く危険があります。
丸井先生のようなトップクラスの専門的知見を総結集して被害状況の全貌をつかみ、機動的な対処をしていくことが必要です。
横倉の被害
青倉の上記の被害状況の調査の後、地方事務所に向かう前に、横倉の調査も行いました。被害状況の話ばかりで気が重くなりますが、事態を正確に把握する必要がありますので、報告します。場所は、国道117から横倉集落に向かう道に入ってすぐのところです。

擁壁が押し出されている

横倉と青倉を結ぶ旧国道(現村道)が崩落している

写真中央部が陥没しているとみられる
本当に気が重くなる写真ばかりで恐縮ですが、これが現実です。これと真っ向から向き合って、復興にむけて頑張らなければなりません。
その第一歩はまず被害状況を正確につかむこと。村でも18日を目途に現時点で可能なかぎりの調査を行うと言っています。「ここは被害で出ているのではないか」と思われる地点があれば、役場に連絡して調査してもらうことが必要です。また、ネットワークでも連絡をいただければ、色んな先生方にお願いして自主調査を可能なかぎりやっていきたいと考えています。
―栄村ネットワーク関係者 現地からのメール記事



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