信州大学で栄村報告会
- 被害と復興の様子
- 2011.05.01 Sunday
29日午後、信州大学・中山間地域プロジェクト主催の「長野県北部地震・栄村現地報告会―今後の復旧・復興を考える―」が信州大学工学部キャンパスで開催されました。
山沢清人学長も参加され、冒頭に主催者挨拶をされました。

山沢学長が主催者挨拶
前半は、私・松尾(「現地報告」)、新潟大学災害・復興科学研究所所長・丸井英明氏(「中越大震災からの復興の教訓」)、信州大学農学部・内川義行氏(阪神淡路大震災・中越大震災の農村調査から))の基調報告が行なわれ、ついで後半、「栄村の復興に向けて」と題するパネルディスカッションが木村和弘氏(信州大学特任教授)の司会で行なわれました。
山沢清人学長も参加され、冒頭に主催者挨拶をされました。

山沢学長が主催者挨拶
前半は、私・松尾(「現地報告」)、新潟大学災害・復興科学研究所所長・丸井英明氏(「中越大震災からの復興の教訓」)、信州大学農学部・内川義行氏(阪神淡路大震災・中越大震災の農村調査から))の基調報告が行なわれ、ついで後半、「栄村の復興に向けて」と題するパネルディスカッションが木村和弘氏(信州大学特任教授)の司会で行なわれました。
パネルディスカッションには、中山間地域プロジェクトの構成メンバーである村山研一氏(人文学部教授)、藤居良夫氏(工学部准教授)も加わられ、非常に有益な議論が活発に行なわれました。
私は報告者・パネラーとして参加していましたので、詳しい記録をここに書くことはできませんが、いくつか重要だと思われることを記しておきます。(本レポートで報告した木村・内川了先生を招いての勉強会の内容と重なるものは略します)
1つは、震災復興において集落がもつ潜在能力を引き出し、高めることが大事だという視点です。
2つは、「田直し」「道直し」など、村がこれまでに蓄積してきた経験・技術を復興に投入していくことが大事だということです。
3つは、復興事業における各種事業の関連をめぐる問題です。従来はこれが縦割りになっているのですが、それを「復興事業の空間的広がり」という視点で 「農家レベル」「集落レベル」「村レベル」という3つの円の重なりにおいて捉え、位置づけていくという方法論の提起です。木村先生が提起されたものです が、私は非常に重要だと思います。これは農家被害の複合性・多岐性ということに対応し、また、集落の力を生かしていくということにもなる方法です。木村先 生が提示された図を参考に示します。

今日もある住民から、「問題ごとに役場の対応部署が異なり、対応がバラバラで困る」という話を聞きました。役場・行政の仕事としては部署が異なる問題で あっても、個々の農家・住民にとってはただ一つの我が身に複合的に襲いかかってきている問題なのであり、総合的に対応する以外にないのです。「Aさんとい う農家は、どんな被害を受けており、Aさんの一家の復興にはどんなことが必要なのか」を総合的に考える必要があるわけです。また、各集落にとっても、その 集落の特性をふまえ、集落の生活共同体、営農共同体としての機能を回復・再生するためには何が必要なのかを課題毎にバラバラに考えるのではなく、総合的に 考えることが必要です。
今回の報告会は信州大学・中山間地域プロジェクトの栄村復興支援の第1回目の取り組みで、今後も継続的に取り組まれていくと聞いています。
栄村がある長野県の地元大学・信州大学に中山間地域プロジェクト(昨年度開始)というものがあり、中山間地域としての栄村の復興が同プロジェクトにピッ タリのテーマであることは非常に心強いことです。木村先生、内川先生にはすでに村にもお出でいただき、ご支援・ご指導をいただいていますが、今後、同プロ ジェクトの全面的なご支援をいただければと願っています。



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