かあちゃんが運営・経営する加工所
- 復興事業
- 2012.07.12 Thursday
つぎは、農産物加工についてです。
栄村では、これまでも村の加工所を利用する農産物加工が行われてきていますが、「地域資源を活用する新たな産業振興」ということ、さらに女性(かあちゃん)の力を大いに発揮してもらうということから言うと、栄村の農産物加工はまだまだ限られたものにすぎません。
他方、「自前の加工所を作って、惣菜や弁当をもっと自由に作り、売れるようにしたい」、「自前の加工所で多種多様な漬物を作って売りに出したい」等々、農産物加工に意欲を見せる女性がかなりおられることも事実です。
全国各地の元気ある地域を見ますと、いろんな人たち(とくに女性)が自前の加工所や直売所・農家レストランなどを経営しています。
栄村の復興・再生のために、いろんな人たちが多様な加工所をつくり、経営していくことが大事なのではないでしょうか。そして、行政(役場)の役割はそれを色んな形で後押しすることにあると思います。
そこで、「どの程度の設備を、どれくらいの経費で整えれば、自前で加工所をやっていけるのだろうか」を知りたいという思いで、9日、天地の斉藤勝美さんとご一緒して、お隣の飯山の加工所2軒を見学してきました。
まず1軒目。坪根(つぼね)登美子さんが経営される加工所です。

上写真の道路右手に見える建物ですが、取り壊す予定だった自宅の一角を改造したものです。国道117沿いのベイシアから車で10分以内のところです。お店の名前は写真にあるとおり、「味宝来 飯山」です。

食堂を思わせるような名前ですが、食堂ではなく、加工専門の作業所です。
内部の様子は下の写真のとおり。2つの部屋を1つにして加工所に改造したそうです。

中では野生のふきで「きゃらぶき」をつくる作業の真っ最中で、坪根さん以外にお二人のパートさんがふきを刻む作業をされているところでした。
原材料の野生ふきは、知り合いのじいちゃんが一人で100kg採って来て下さるとのこと。30kgずつ煮て、1袋120gに小分けして、出荷されます。全部で750袋になりますが、あっという間に売れるそうです。


この加工所を開設するにあたっては、種々の設備(3層シンクや冷凍冷蔵庫、真空パック機等々)も含めて1000万円ほど要したそうです。
女性が一人で1千万円もの資金を用意することは容易なことではありません。ここでは具体的なことは記しませんが、女性ならではの工夫で仲間のさまざまな協力・支援をいただき、調達されたとのこと。坪根さんは最近も、「農村六起」という事業に応募し、新たな起業の資金200万円を得るなど、さらに活発な動きを展開されています。
バイタリティ溢れる坪根さんのお話を聞いていると、「鍵は意欲と工夫だな」ということを強く感じました。
2軒目はグループでお弁当などをつくる加工所です。
下の写真がその加工所の内部ですが、備品を除き、建物の加工所としての改造に要した費用は300万円ほどだったとのことです。この加工所があるお家のご主人が水回りの工事を自力で行われたため、標準ケースよりもやや少なめの金額になったそうです。


この加工所で感心したのは、地域の需要とのうまいコラボレーション(結合)です。
1つは、いまや飯山の最大の人気スポット・高橋まゆみ人形館のお茶のみコーナーや「道の駅」のレストラン事業部としっかりタイアップされていること。2つは、集落の寄り合いなどで求められるオードブル(1皿1000円〜3500円)を地元の食材でつくり、頻繁に注文を受けられていることです。
下の写真の予定表を見ると、注文がぎっしり入っています。しかも、農家のかあちゃんが主力メンバーなので大体、昼前で作業が終えることができる受注量の絞られているようです。

●まずは「惣菜加工」の加工所を、役場頼みではなく、
民間(かあちゃん)主体での自由な展開を
9日の視察・研修で第1に思ったことは、地域資源を活かすには保健所から種々の許可を得ることが必要な多品目に手を出すのではなく、まず弁当や調理済小袋入り食品を売りに出せる「惣菜」から始めるのが最も賢明だろうということです。
第2に、補助金頼りではなく、まずは自分たちで資金集めを始めること、そのためにファンドを集める(商品の前予約金として1口1万円の資金を払い込んでいただく)などの工夫をすことが大事だということです。
第3に、「惣菜」中心の事業を展開していけば、6月に東京・神田にオープンした「ふるさと酒場さかえむら」とのタイアップも可能になり、都市部との結合も可能になると思われます。
話題になっている「生涯現役…雇用創造事業」はこういう住民主体の起業をバックアップするものとしてこそ展開されていくべきでしょう。
栄村では、これまでも村の加工所を利用する農産物加工が行われてきていますが、「地域資源を活用する新たな産業振興」ということ、さらに女性(かあちゃん)の力を大いに発揮してもらうということから言うと、栄村の農産物加工はまだまだ限られたものにすぎません。
他方、「自前の加工所を作って、惣菜や弁当をもっと自由に作り、売れるようにしたい」、「自前の加工所で多種多様な漬物を作って売りに出したい」等々、農産物加工に意欲を見せる女性がかなりおられることも事実です。
全国各地の元気ある地域を見ますと、いろんな人たち(とくに女性)が自前の加工所や直売所・農家レストランなどを経営しています。
栄村の復興・再生のために、いろんな人たちが多様な加工所をつくり、経営していくことが大事なのではないでしょうか。そして、行政(役場)の役割はそれを色んな形で後押しすることにあると思います。
そこで、「どの程度の設備を、どれくらいの経費で整えれば、自前で加工所をやっていけるのだろうか」を知りたいという思いで、9日、天地の斉藤勝美さんとご一緒して、お隣の飯山の加工所2軒を見学してきました。
まず1軒目。坪根(つぼね)登美子さんが経営される加工所です。

上写真の道路右手に見える建物ですが、取り壊す予定だった自宅の一角を改造したものです。国道117沿いのベイシアから車で10分以内のところです。お店の名前は写真にあるとおり、「味宝来 飯山」です。

食堂を思わせるような名前ですが、食堂ではなく、加工専門の作業所です。
内部の様子は下の写真のとおり。2つの部屋を1つにして加工所に改造したそうです。

中では野生のふきで「きゃらぶき」をつくる作業の真っ最中で、坪根さん以外にお二人のパートさんがふきを刻む作業をされているところでした。
原材料の野生ふきは、知り合いのじいちゃんが一人で100kg採って来て下さるとのこと。30kgずつ煮て、1袋120gに小分けして、出荷されます。全部で750袋になりますが、あっという間に売れるそうです。


この加工所を開設するにあたっては、種々の設備(3層シンクや冷凍冷蔵庫、真空パック機等々)も含めて1000万円ほど要したそうです。
女性が一人で1千万円もの資金を用意することは容易なことではありません。ここでは具体的なことは記しませんが、女性ならではの工夫で仲間のさまざまな協力・支援をいただき、調達されたとのこと。坪根さんは最近も、「農村六起」という事業に応募し、新たな起業の資金200万円を得るなど、さらに活発な動きを展開されています。
バイタリティ溢れる坪根さんのお話を聞いていると、「鍵は意欲と工夫だな」ということを強く感じました。
2軒目はグループでお弁当などをつくる加工所です。
下の写真がその加工所の内部ですが、備品を除き、建物の加工所としての改造に要した費用は300万円ほどだったとのことです。この加工所があるお家のご主人が水回りの工事を自力で行われたため、標準ケースよりもやや少なめの金額になったそうです。


この加工所で感心したのは、地域の需要とのうまいコラボレーション(結合)です。
1つは、いまや飯山の最大の人気スポット・高橋まゆみ人形館のお茶のみコーナーや「道の駅」のレストラン事業部としっかりタイアップされていること。2つは、集落の寄り合いなどで求められるオードブル(1皿1000円〜3500円)を地元の食材でつくり、頻繁に注文を受けられていることです。
下の写真の予定表を見ると、注文がぎっしり入っています。しかも、農家のかあちゃんが主力メンバーなので大体、昼前で作業が終えることができる受注量の絞られているようです。

●まずは「惣菜加工」の加工所を、役場頼みではなく、
民間(かあちゃん)主体での自由な展開を
9日の視察・研修で第1に思ったことは、地域資源を活かすには保健所から種々の許可を得ることが必要な多品目に手を出すのではなく、まず弁当や調理済小袋入り食品を売りに出せる「惣菜」から始めるのが最も賢明だろうということです。
第2に、補助金頼りではなく、まずは自分たちで資金集めを始めること、そのためにファンドを集める(商品の前予約金として1口1万円の資金を払い込んでいただく)などの工夫をすことが大事だということです。
第3に、「惣菜」中心の事業を展開していけば、6月に東京・神田にオープンした「ふるさと酒場さかえむら」とのタイアップも可能になり、都市部との結合も可能になると思われます。
話題になっている「生涯現役…雇用創造事業」はこういう住民主体の起業をバックアップするものとしてこそ展開されていくべきでしょう。



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