タイトルは『きみのそばに いるよ』。
SNSに毎晩投稿してきた月夜の作品をまとめた、メッセージ絵本です。
月が優しく見守るように
5年前のある日、ふと思いつきました。
月の満ち欠けにあわせて、その日の月の絵を、1日1枚投稿できたらいいな。
1日 頑張ったあとの、ちょっとお疲れの時間。
そんなとき絵を見て、ほっと一息つける瞬間をお届けできたら…。
慌ただしい日々の中で、ふと月夜を見上げるような、穏やかなひとときを、つくれたら…。
このような思いから、この夜空のシリーズは生まれました。
満ち欠けしてゆく、その日の月夜の絵
最初のアイデアから5年。
長い時間がかかりましたが、1枚、また1枚と、月齢0から29までの ひとめぐりの作品達が完成しました。
ムダじゃないよ。
そこを通ったから、ここにこれたんだ。#きょうのお月さま🌛 pic.twitter.com/FGsEvU4h9O
— いぬい さえこ🐿️ (@ForestStoryTime) July 26, 2023
絵柄も少しずつ変化し、試行錯誤の連続だったように感じます。
投稿を続けてこられたのは、作品を味わっていただいたり、ご感想を届けてくれたりした、おひとりおひとりのおかげです。
本当にありがとうございます。
どんなときも、そばにいる
月は、地球の衛星として、そっとそばにいてくれます。
姿を変えても、見えなくなることがあっても、ずっとそばにいてくれます。
- いつも顔をあわせるけど、照れくさくて言えない大切な人への、想い。
- 遠く離れていて、直接会えなくても、心はそばにいるよ、という気持ち。
- たとえあなたが辛い状況にあっても、絵と言葉がそばにいるよ、という願い。
「きみのそばに いるよ」というタイトルに こんなおもいを こめました。
手に取りやすい、小さな絵本
この本は前作『きみのことが だいすき』と同じ大きさの、小さめのサイズに仕上げています。
お部屋の片隅に、ちょこんと置いてあって、疲れたときに そっと手に取りやすい。
そんな本になれたら、と願っています。
月は、満ちたり、欠けたり、日々うつろい 姿を変えます。
一つの形に留まらないのは、わたしたちの心と なんだか おなじ。
ずっと笑顔でいられたらいいけれど、疲れてたり、不安になったり、ついトゲトゲしたり。
ただ、姿を変えても、見えなくなることがあっても、月はずっと地球のそばにいます。
日々移り変わる、さまざまな気持ちに寄り添うように、そばにいます。
あなたの物語の1ページになれますように
寂しい夜、不安な夜、誰かを想う夜、そっとページをめくっていただけたら うれしいです。
あなたの人生の次の1ページが、やさしい物語につながってゆきますように。