「捨てる力を磨くことは、モノを作る事にもプラスになるのかもしれない」
最近、よくこんな事を考えるようになりました。
情報も、モノも、8割捨てていい
そもそも ”捨てスイッチ” が入ったのは『8割捨てる情報術』という本が1つのきっかけでした。

情報術の本だったのですが、読むうちに「あ、自分にとって大切なものって少しだけなんだな」と、深層心理がジワジワ変わってきました。
すごく響いたのが、パレートの法則(20:80の法則)の話
例えば、売上の80%は、わずか20%の優良顧客によって生み出させれる…というような現象とのこと。
著者の理央さんによると、仕事の成果の8割は、手にできる情報全体の2割で生み出されるといいます。
大切なことは、2割しかない
仕事にしろ勉強にしろ、しっかりした経験を積んでいくと、情報に触れた時に何がポイントなのかが瞬時にわかるようになる。
エッセンスを抜き出せるようになります。
自分が触れる大量の情報の中から枝葉末節を取り除き、本質だけを抜き出せるようになれば、仕事の時間を短く短縮できるわけです。p48
私は困ったことに(?)昔から情報・知識を集めるのが好き。
気づけば、本.新聞.ネット…と、無意識に1日中調べものをしていることがありました。
ストレングスファインダーという、才能を調べるテストでは収集心が1位です。
いい面もあるとは思うのですが、知ること自体が目的化してしまって”時間を無駄にしてった”と思うことも多々。

- き…きょうも1日、ネットサーフィンで終わってしまった…(焦り)
重要な2割を探しながら、読むにはどうすればいいのでしょうか。
アウトプットを逆算してインプットする
私が読むべき記事を選ぶ際に重視しているのは、
それをよむことによって、自分の仕事に具体的にどのように役立たせることができるのか、成果(アウトプット)を生み出せるのかイメージすることです。
アウトプットを具体的にイメージしないままにインプットしていては絶対いけません。
それこそ情報収集自体が自己目的化し、ゴミの山に埋もれてしまいます。p28
このお話、なるほどなぁって思いました。
絵を描く時でも言われてみればそうです。
何を伝えるために、どんなタッチで、どのように描くか。
ゴールのイメージが頭にあって、はじめて描きたいポイントが見えてきます。
また、アウトプットで、理解が深くなるというメリットもあるとのこと。
情報をイラストやものづくりに活かすには
例えば私は、イラストや考え方のヒントになるおもしろい話はコラムで紹介したいなと思っています。
ゴールを「アートやデザインに興味ある人に分かりやすく伝える事」と設定すると、確かに本の読み方も変わってきます。

- 絵がすきなひとに、いちばん響くキーワードは、なんだろう?

- このお話のポイントって、なんだろう?
著者によるとこれが思考する訓練になり、真剣に考えることで情報が深く長く定着するようです。
伝えようとする事で「自分で考える」という行動が生まれるんですね。
役に立つ情報はアウトプットすることで「人のためにも」「自分のためにも」なるんですね。
アウトプットを考えることで、大切な2割に触れられる。
何かを生み出そうとすることで初めて、ものごとの大切な部分に近づけるのかもしれません。
創ることは、捨てること
この話、絵やデザインとも、つながってるんだなぁと思いました。
イラストの「カット」の語源は「cut (けずる)」
創造の「創」の意味も「けずる」です
つま、りいらないモノを取り除き、本質を”見える化”することなんですね。
描かないことのほうが、難しい
絵を描いていて私がいつも難しいと感じるのは、何を描かないかということ。
モチーフのなかで、必要最小限の要素か、見極めること。
3時間かけた鉛筆デッサンのニンジンが「大根」として伝わってしまう事もあれば、
3秒で描いたカット風のニンジンが、ちゃんとニンジンとして伝わることもあります。
絵って悲しいけどそういう面がありますよね(笑)
なにがニンジンの、ニンジンらしさなのか。
たった2割の”らしさ”をスポイルできる目を持っているかが、いい絵になるかどうかの決め手になるのかもしれません。
日々、8割捨てることで、いい絵が描ける
私は絵を描くのが仕事ですが、この話、イラストに限らないかもしれません。
8割捨ててOKくらいの気持ちでいたほうが、いいモノが作れる。いい仕事ができる。
何かをつくる時や伝える時、一番大切な部分が何なのか
必要最小限の要素…「核」が分かっていないと、削ることはできません。

- いま、自分は何を生み出そうとしているんだっけ。
情報の洪水におぼれないように、自分なりの目を育てていきたいなと思います。
そうそう。情報オタクの私に起きた読書の変化といえば…
1冊の本に100枚くらい付箋を張っていたのが、3枚ほどになりました。
(地味だけど進化!)
あふれている、情報・モノ。

いいものを生み出そうとするから、捨てられるのか。
捨てられるから、いいものが生み出せるのか。
捨てることと生み出すことは、表裏一体なのかもしれません。

- 自分の人生にとって、大切な2割ってどれだろう?
日々流れていくたくさんのモノとコトの中から、丁寧に探しながら、生きていきたいです。
