
一生、絵を描き続けたい。
その為にも、発信の拠点となるメディアを持ちたい。
そんな思いで、絵のブログを綴っているのですが、どんな事を書けばよいのか、悩んで悩んで試行錯誤の日々です。
そんな中、ハッとする記事に出会いました。
モノを選んでいるようで、人を選んでいる
これからの暮らしを考えるメディア「灯台もと暮らし」を運営されている、鳥井弘文さんの言葉です。
僕らは、背景にいる“人”で欲しいモノを選ぶようになった。
ここ数年で、これまで買っていたモノを買わなくなったり、今までだったら絶対に買おうと思わなかったモノを買ってしまったという経験、誰もが一度はあるはずです。
その一番の原因は、インターネットの発達・SNSの普及によって、その商品やモノに携わっている人々の生き方が“丸見え”になったからだと思います。
確かに、自分が買い物をする時も、そうかもしれない、と思いました。
どんなつくり手が、どんな人が、どんな想いで作っているのか。
そういえば産地偽装が問題になった時。
どこまでいっても、買い手は創り手側の出す情報を信頼して、ものを買うしかないんだなぁ、と思いました。
モノではなく、人を選んでいる
そう考えると、人はモノ本体のスペック(価値)にではなく、作り手への信頼に対してお金を払っているのかもしれません。
「ストーリーマーケティング」と言ってしまえばそれまでなんですが、結局は”人”なんだと思います。
モノを選んでいるように見えて、僕たちはその背景にいる“人”で選んでいるんです。
モノではなく、人を選んでいる…。
だとすれば、作り手として発信すべきなのは、考え方や、信念なのかもしれません。
「この人の作るものなら、きっと、確かなものなんだ」
そんな風に思ってもらえるコトバであり、コトバの奥からにじみ出る”信頼”なのかもしれないと思いました。
絵描きとして、人間性をさらけ出す
作り手の生き様が、SNSやネットの発達で見えるようになった社会。
作り手として、その「見える化した社会」に、どう向き合うといいのでしょうか。
その問いに、記事で紹介されていた言葉がストンと心に落ちてきました。
プライバシーをさらけ出しているんじゃなくて、自分の人間性をさらけ出しているんだと考えれば、恥ずかしくもなんともありません。
正々堂々と、自分の人間性を前面に出して生きていこうじゃないですか、と思えるようになると思います。(佐々木俊尚)
人間性。 なるほど、と思いました。
サイトで発信しているものの核にあるのは、究極的に言えば人間性なのかもしれません。
これまでは、絵のノウハウなど、”役立つ情報”を提供する事が、絵描きとしての信頼を届ける一番の方法だと思っていました。
でも、きっと、それだけではないのかも しれません。
一人の絵描きとして心の中にあるものを丁寧に発信していく事。
それが、なにより大切なものなのかもしれません。
日々の発見、考え方、絵に向き合う時の思い、大切にしてること…
一つ一つは断片的でも、たくさん集まることで、その人の人間性がフワリと浮かび上がってくる。
自分のメディアをそんな場所にしていけたら、楽しいし、素敵だなと思いました。
作家として、素直に書く
文章を書いて迷ったり、ブレたりしそうになった時。(しょっちゅうあります。)
紡ぎ出す言葉が「主張したい正論」や「流行りのもの」や「耳障りの良い言葉」ではないか。
心の奥にある「自分の本音か」どうか問いかけながら、じっくりと書いていきたいです。
人間性を、さらけ出す
人間性、というフレーズに出会って、不思議と肩の力が抜けました。
”キャラクター”というものはある意味、作り出せるもの かもしれません。
一方で、人間性は、本音の中から、にじみ出るものだと思います。
等身大で、本当に思っていることを、体温の通う言葉で、かけば大丈夫。
その言葉達が目の前の貴方にとって、考え方のヒントであるように。
自分の人間性をさらけ出すことが、信頼を得ることとイコールであるように。
正直に、ここちよく。
居心地のいい場所を作ること
ここでなら本音を話せて、発見があって、ちょっと元気になれる。
のんびりと深い話ができる、心の森の奥にある、ちいさなカフェ。
絵が大好きなカフェの店員は、気弱で風変わりなところがあるけど、なんだか話してると、楽しい発見がある。
疲れたときに、ちょっと思い出してもらえるような。
ここをそんな居心地のいいに場所していきたいと思いました。
また気が向いたら、いつでも遊びに来てくださいね。