
『ワン・シング』という本のフレーズが響いたので、ご紹介します。
1点に集中すると、大きな成果を生み出せると言うことがこの本のテーマ。
ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果
中でも響いたのがこの話。
スティーブ・ジョブズはNOの天才
iphoneを生み出したスティーブ・ジョブズのエピソードです。
ジョブズは、アップル社に復帰したあと350あった製品のラインナップを10まで減らしました。
つまり、340回NOといったそうです。
何かにイエスと言うなら、何かにノーと言わなければならない。
結局、大成功を収める最善の方法は、的を絞り込むことだ。
ものを作る時って、ついあれもこれも、とどんどん付け足して行きたくなります。
Aのユーザーに喜んでもらえて、Bのユーザーのこんな問題も解決して…
制作段階ででてくる色んな課題に、場当たり的に対応していくと、いまいち誰にも響かないデザインに仕上がったりもします。
どう解決するかの前に、どれが課題なのか的を絞る。
たくさんの解決した方がよさそうな課題・絡み合った複雑なモノゴトから、「ココ!」という点を見極める事。
つまり、コンセプトをシンプルにする事
この土台があってこそ、「いい絵・美しい絵」の表現が生きてくるんだと思います。
そう考えると作家にとって大切なものを見極めるセンスが、何より求められるスキルなのかもしれません。
NOで、センスを磨く
シンプルなものづくりや、シンプルな生き方をするのって、実はすごく勇気のいることなんだなと再確認。
気がつけば「あれもこれも」に引っ張られてしまう毎日
ジョブズは開発者会議でこう話したそうです
『焦点をしぼることは、イエスということだ』とみなさんは思うでしょう。
でも、そうではない。焦点をしぼるとは『NO』ということなのです。
多方面にいい顔しようとしてしまうと、ピントのぼけたモノづくりになることも往々にしてあります。
でも本当にイイモノは、コンセプトが明確でシンプル。
「大切なものを、1000回のNOで守る」
これくらいの勇気を持って、研ぎ澄まされたモノを作っていきたいと思います。
デザイン・イラスト…ものづくりに携わる方に、ぜひおすすめです。