防犯ポスターのイラストで大切にしてる事【心に響く防犯ポスターとは?】

防犯ポスターのイラスト 防犯の絵 犯罪防止

大阪のイラストレーター、いぬいさえこ@Inui_Saekoです。

 

これまで10年以上、警察署・市役所・防犯協会を通じて防犯ポスター作成に関わらせて頂きました。

 

毎回テーマととなる防犯の取り組みは違うのですが、一貫して大切にしてきたことはひとつ。

 

防犯へのハードルを上げすぎないということ。

 

今日は心に響く防犯ポスターづくりについて、大切にしている事のお話です

 

 

リスのイラスト レトロな水彩画風の絵 絵本タッチ
防犯ポスターって固くなりがちなんだよねぇ…

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1誰でも簡単にできることから

ポイントのつ目は、誰でもできるサイズに小さくすること。

 

突然「さあ、防犯活動・ボランティア活動を是非始めて下さい

 

こんな風に迫られると、すこし後ずさりしたくなっちゃいませんか。

 

自分の生活で精一杯だし、そこまでできる時間も余力もない。

 

どれだけ「いいこと」でも、どれだけ「正論」でも…

 

ただ真正面から正論を伝えるだけでは、見る人の心に届きません。

 

わたしは大学で環境問題を研究していたので、 そのことを何度も噛み締めました。

 

ポスターは、知ってもらう為のものではない

そもそも「デザイン=伝える事」のゴールは、知ってもらうことではなく、その先の行動にあります。

 

防犯ポスターなら、見た人が防犯のための行動すること。

 

企業の広告や商品パッケージなら、お客様が購入すること…。

 

「行動してもらう」

 

これは媒体は違えど世の中のデザインに共通して言えることではないでしょうか。

 

だからこそ、ポスターで提案する行動は、サイズ感が非常に重要です。

 

それならできそうだと思えるサイズまで小さくして、届けるようにしています。

2ポスターの主役はあなた

2つ目に大切なのが主役はあなたというメッセージ。

 

デザインもイラストも、コミュニケーションの手段ひとつの手段です

 

だからこそ見た人に「関係ないや」と思われた時点で悲しいかな、終わりです

 

力のあるポスターに共通しているのは、見た人が自分のコトとして捉え事ができる事。

 

自分のコトとして思ってもらうために、ポスター作りで私が必ずやってることがあります。

 

それはこの問いかけ。

 

リスのイラスト レトロな水彩画風の絵 絵本タッチ
自分なら、それ、やるかな?

伝えたいメッセージ(促したい行動)に対して、自分ならやるか?と問いかけてみること。

 

ここで大切なのは、普段の自分モードで考えてみることです。

 

誰しも防犯ポスターを作っているときは、防犯意識が高まっているモードになってしまいます。

 

作る過程で、犯罪の発生率や、防犯の効果がどれ程かを調べるうちに…

 

防犯って大切だ!防げるなら防がなきゃ!

というメラメラ防犯モードになります。

 

そうではなく、普段まったく防犯の事を考えてない、ぼーっと道を歩いてる時の自分として、考えてみること。

 

伝えたいメッセージは、普段モード自分の感覚でも「それなら」と受け止められるものか。

 

必ず考えてみるようにしています。

 

 

自分でやりたいと思えるレベルまで分解する

「ポスター見ても、自分なら、これ別にやらないよなぁ…」

 

コンセプトの段階でこんな状態だと、たとえ100時間かけて絵を描いても、防犯効果の出るポスターには仕上がりません。

 

もともとのコンセプトが甘いと、絵が空回りしてしまうのです。

 

どこまでサイズダウンすれば、ちょっとやってみようかな?と思えるか。

 

普段の自分が納得できるレベルまで、まずは行動を分解するのもポイントです。

 

3ポスターは物語が重要

3つめに大切なのは、物語。

 

たとえばこちらの防犯ポスターの題材は”一戸一灯運動”です。

 

防犯ポスターのイラスト 防犯の絵 犯罪防止

一戸一灯という、表面上のテーマだけに注目した場合…

 

「1戸一灯運動とは」「何時から何時まで門灯を点灯しておいてください」「防犯効果のデータは…」という情報の解説になってしまいます。

 

でも、ゴールは、灯りの付いた町の状態にすることではありません。

 

町に暮らす人にとっての、一戸一灯のメリット。

 

それは雰囲気がよくて、犯罪の心配がない町に笑顔で暮らすこと。

 

 

物語に人は共感し、価値を感じる。

情報のパーツの寄せ集めのポスターは、味気なくなってしまいがち。

 

内容の理解はできても、そこに共感が生まれることはありません

 

共感は、情報ではなくストーリーの中からうまれます。例えば…

 

なんだか懐かしいような温かい街のあかり。

 

つないだ手のぬくもり

 

ほっとできる月夜と街の家路のみち…

 

こういう明るい街って、なんだかいいな。

 

人はそこに何かしらの価値を感じられるものにしか、行動できません。

 

ストーリーからうまれる共感こそが、ポスターを見た人の行動をうみだす原動力になります。

 

効果的な防犯ポスターデザインは

伝わる防犯ポスターを作る3つのコツいかがでしたでしょうか。

 

警察署、市役所などで防犯ポスターを作成する時に、実践している方法をご紹介しました。

 

ポイントをまとめるとこちら

 

伝わる防犯ポスターの3つのポイント

①行動を小さくして提案する
②主役はあなたというメッセージ

③ひとつの物語の展開

 

 

①それならできそう、②自分のことだ、③こんな風になったら素敵だな。

 

この3つの要素あって初めて、見る人に「行動」がうまれます。

 

防犯ポスターだけではなく、社会問題を扱ったポスターにも広く使えるテクニックです。

 

効果の出るポスターを作りたい!という時には是非、お試しください。

 

 

防犯ポスターづくり関連記事

※2018-08-05 追記

夏休みになって、この記事へのアクセスがグッと増えました。

 

もしかして宿題やコンクールに困っている、学生さんに読まれているのかな?と思い、学生さん向けの記事を書きました

 

防犯ポスターの書き方のコツは、身近な題材をテーマにすること new

 

防犯ポスターを作る上で、知っておいて損はないポイントを3つ紹介していますので、よろしければどうぞ♪

 

こちらの記事も、デザインのお役に立てて頂けたらと思います。

 

防犯ポスターのデザインのコツ【コンセプトづくりに使える3つの方向性】

 

防犯ポスターづくりは、まちづくりの一部。

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小さな生きものイラストレーター いぬいさえこ
小さな生きものイラストレーター いぬいさえこ
リス・野ネズミ、こども・繊細なものを描いています。ものごとを掘り下げて考える過程が好き。大学では環境問題や文化を研究。

コンセプトから立ち上げるものづくりが得意です。防犯・教育・環境など、社会とつながるデザインの仕事に多く携わってきました。

正論だけじゃ、人は動けない、解決しない。
どんな課題も、スプーン一杯の遊び心で、笑顔に変わる。
アートにはそんな魔法の力があると信じています。

仕事実績 /レーベル
大阪市 堺市 大阪府警察 東京大学 大阪府立大学 滋賀県知事 日本学術会議 日本損害保険協会 ポニーキャニオン 宝くじ

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