作風と、土地柄のつながり

シマリスの絵 絵を描いているイラスト  Chipmunk

わたしは大阪で生まれて大阪で育った、年季の入った大阪人。

 

それなのに、実は「大阪の絵描きです」と名乗ることに、長年もやもやを抱えてきました。
  

今日はちょっと本音をさらけ出した正直なお話です。

 

“大阪のイラストレーター”のイメージ

 

悩みの原因はひとことで言うと「作風と地域イメージのズレ」です。

 

「大阪の」と聞いた時。

 

多くの人が心に思い浮かぶイメージはこういったものではないでしょうか。

 

【大阪のイメージ】

  • 漫才・お笑い・コテコテ
  • たこやき・食い倒れ
  • ノリは賑やか、ワイワイ

 

一方、自分の作風はこちら

【イラストのイメージ】

  • 繊細でふんわり
  • こども・動物・自然
  • クラッシック・レトロ

「大阪のイラストレーターです」と名乗った時。

 

自分の絵の持ち味と、相手が最初に直感的に抱くイメージに、結構ズレがあるのではないかと、いつも心配でした。

 

素朴な愛情に、蓋をするような、しっくりこない違和感。

 

「大阪のイラストレーターです」と、まっすぐ言えるようになりたい。

 

「大阪・イラストレーターの自分」この2つをつないでるものはなんだろう、ということを一度立ち止まって考えてみました。

 

絵で大切なのは、笑顔と遊びこころ

大阪の好きなところって、なんだろう、と考えてみると、まず思い浮かんだのは「笑顔」です。

 

大阪は、「人が笑顔でいること」に、大きな価値をおいている街。

 

そんな街でそだった、私の人生観は「笑ってなんぼ」

 

人生は、笑って幸せになるためにある。

 

生きていく目的は自分も笑顔になって、人を笑顔にすること。そう思ってます

 

「何の為に絵を描くのか」→笑顔

「何の為に絵の仕事をするのか」→笑顔

「絵で何ができるのか」→笑顔

 

気づけば「笑ってなんぼ」は絵の仕事をする上でも、土台の価値観になっていました。

 

 

笑いのまち、おおさか

大阪は言わずとしれた笑いの街。面白いこと・楽しいことを大切にする風土があります。

 

笑い・笑顔・楽しいこと。

 

暮らしはもちろんですが、仕事において大切なことだと考えるようになりました。

 

私は大学では環境社会学と人の心を研究していて、どんなに正論も、どんなに素晴らしい提言も、真正面から伝えても効果がないことを痛感してきました。

 

また、警察署の防犯ポスターや環境問題のポスターなど、社会問題を扱ったお仕事に多く関わってきました。

 

受け取った人が「楽しい、やってみたい、それっていいな」そんな風に思えるものに転化しないと、伝えたことにならない。

 

広い話になりますが、世の中のどんな課題も問題も「遊びココロ」が突破口なのではないかと真剣に考えています。

 

「どう笑顔に変えれるか」「どう楽しい事にできるか」

 

課題や仕事の依頼のひとつひとつに、気づけば「人の笑顔」の切り口から考えるようになっていました。

 

アートには、どんな課題も笑顔できる魔法があるはず。

 

自分の中に、そんな信念を抱かせてくれたのは、やはり笑いのまち大阪なのかなと思います。

 

 

「笑い」は優しさのひとつのカタチ

今日はここ何年もたまっていた、モヤモヤを正直に吐き出してみました。

 

世話焼きが多くて、おしゃべりな人も多くて、冗談を言う人が多い大阪。

 

理詰めじゃなく「人を笑顔にすること」で事を前に動かそう。

 

そんな、あたたかい土地柄を感じます。

赤ちゃんのシマリス なぐさめるイラスト 

もしかしたら、「笑い」大阪ならではの「優しさのカタチ」なのかもしれません。

 

「イラストで世の中のどんな課題も笑顔にかえる」という信念も、大阪の土地柄の中で育ってきたモノなのかもと、気づきました。

 

もちろん、人生は楽しいことばかりじゃありません。

 

社会は色んな問題を抱えています。

 

その中で生きる私達の毎日も、いいときもあれば、すごく辛いときもあります。

 

そんな時でも、何故かふっと笑顔になれる。

 

そんな優しい絵いていきたいな、とあらためて、思いました。

 

ニホンヤマネのイラスト ヤマネの絵 少年と星空

 

読んでいただいて、ありがとうございます。

 

優しいあなたが、今日もおだやかな心でありますように。

 

 

 

 

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日本の小さな生きものイラスト作家 いぬいさえこ
日本の小さな生きものイラスト作家 いぬいさえこ
リス・野ネズミ、こども・繊細なものを描いています。ものごとを掘り下げて考える過程が好き。大学では環境問題や文化を研究。

コンセプトから立ち上げるものづくりが得意です。防犯・教育・環境など、社会とつながるデザインの仕事に多く携わってきました。

正論だけじゃ、人は動けない、解決しない。
どんな課題も、スプーン一杯の遊び心で、笑顔に変わる。
アートにはそんな魔法の力があると信じています。

仕事実績 /レーベル
大阪市 堺市 大阪府警察 東京大学 大阪府立大学 滋賀県知事 日本学術会議 日本損害保険協会 ポニーキャニオン 宝くじ

新聞掲載一覧/ 作品掲載・インタビューなど
産経新聞 毎日新聞 読売新聞 朝日新聞 東京新聞 中日新聞 大阪日日新聞 ほか

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