
- 「こんなかんじで」とオーダーしたのに、想像と違うイラストが上がってきちゃった…。
- うーん…、具体的なイメージが わかるはずの写真を渡したのになぁ。一体どうして?
- 今回は「資料」を使って、絵を発注するときのポイントをご紹介します。
資料があるのに、どうして伝わらないの?
せっかく写真を用意したのに、伝わらない…。
何をイラストの参考にするか
例えば、こちらの空の写真。
・雲のふわふわしたかんじ、
・パキっとコントラストの強い印象、
・夜明けのグラデーションの色合い
- たくさんの要素が、組み合わさっています。
じっくり取捨選択しながら表現していきます。
空の写真を渡しても、全く同じ空のイメージで仕上がってこないのは、このためなんですね。
具体的に「何を」絵の参考にしたいか伝える
このためイラストレーターに資料を渡すときは、具体的なポイントを添えるとグッとイメージに近づくことが出来ます。
- この写真の、空のピンクから青みがかった色合いがイメージ!
- この写真、色は違うんだけど、悲しそうな雰囲気が参考になる
このような一言があると
- なるほど、お客様はもっと○○を表現したいんだ
と方向性がスッとクリアになります。
絵の打ち合わせに一言そえると、伝わる言葉
とはいっても、具体的に何を言えばわからない時もありますよね。
そんなときは、
「この資料で一番言いたいことは何か」考えるとスムーズです。
こちらの写真だと、例えばこんな感じ。
一番伝えたい事が モチーフなら具体的なパーツ
「都会的なビル群じゃなくて生活感のある町並み」
お客様が絵の中で表現したいモノは?
イラストのお仕事で難しいのは、お客様の頭の中のイメージへ、いかにたどり着くかという事。
お客様の「これを表現したい・イラストでこれを伝えたい」という部分に、資料のイメージを重ねながら読み取っていきます。
お客様はどのようなイメージを求められているのか、言葉として語られていないニュアンスまで、想像力を巡らせて考えます。
その上で資料のパーツを、抽出したり、組み合わせたり、連想させたり…。
絵のコンセプトを目標に、パズルを作るように組み立ててゆきます。
絵の打ち合わせで大切なこと
せっかくお客様に探して頂いた資料。
イラストレーターとしても最大限活かして、満足頂ける仕上がりに創りあげていきたいです。
どの部分を参考にしたいのか、どんなふうに仕上げたいのか。
コミュニケーションが足りていないと、同じ写真を見ているのに、微妙なズレが生まれてしまうこともあります。
写真資料はひとつのたたき台。
対話のきっかけや、コミュニケーションを深めていくためのツールとして使えると、資料が活きてきます。
発注者・作り手の中に良いコミュニケーションが生まれると、対話の中でどんどん「何を伝えたいか」がクリアになります。
- イラストのご依頼のお役に立ちましたら、幸いです