防犯ポスターの書き方のコツは、身近な題材をテーマにすること

防犯ポスターのイラスト 防犯の絵 犯罪防止

こんにちは、イラストレーターのいぬいさえこInui_Saekoです。

 

この記事では私が実践している防犯ポスターのかき方を紹介します。

 

夏休みになって、急激に防犯ポスターづくりの記事へのアクセスがグッと増えました。

 

 

これらの記事はデザイナーさん・発注者さん向けに書いたのですが、もしかして「防犯ポスター」で検索するのは多くが、こどもさんや学生さんなのかな?!と気づきました。

 

それでこの記事は防犯ポスターの宿題を抱える、こどもさんや学生さんに向けて、スグ使えるコツを書いてます♪

 

簡単に紹介しますと、私はイラストレーターで、大学時代、社会問題を考える学科で研究してきました。

 

その事もあり、独立してからは、市役所や警察署を通じて、この10年たくさんの防犯ポスターづくりのお仕事をしてきました。

 

ヤマネのイラスト 絵 日本の動物のイラスト
防犯ポスターのコンクールに挑戦したい!挑戦するからには、いいポスターつくるぞ!

という、やる気メラメラのあたなにも( ・`ω・´)

 

ニホンテンのイラスト 絵 日本の動物のイラスト
宿題だからやらなきゃいけないけど、どう手をつけていいかわからない~!ぶっちゃけ面倒くさい~!

というあなたにも(о´∀`о)

 

少しでもヒントになったり、やる気になったりできるコツを紹介いたします。

 

防犯ポスターのかき方のコツ、それは一言で言うと「身近な題材をテーマにすること」です

 

なぜかと言うと…

 

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理由1 防犯ポスターづくりの目的から逆算しよう

身近な事に目をむけると良い、理由の1つ目はこどもに考えてもらう為のものだからです。

 

「なぜ、つくるのか」をまずハッキリさせると、大切にするポイントが見えてきます。

 

「ポスターを書いてください」と言ったその人は、何を、どうしたいと考えて言っているのか。

 

ポスター制作の依頼なら、お客さま。

 

コンクールや宿題なら、主催者や先生。

 

いきなりポスター作りに取り掛かるのではなく、まず目的から逆算するのです。

 

私は今でこそ、お客様の目的を丁寧に掘り下げるようになりました。

 

イラストレーターになりたての頃は、あまり考えず描き始めて、全然力をいれる所じゃないのに力をいれたり、ただキレイな絵を追求してしまったり…ズレた事をしてしまうこともありました。

 

すべてのデザインに言えることなので、将来デザインの仕事をしたい人は覚えておいて損はないですよ♪

そこから考えてみると…

 

社会の問題をテーマにしたコンクールは、多くの人に考えてもらう事をが目的。

 

子ども向けに開催されているなら、こども達の防犯への気持ちを高めるのが目的。

 

デザインとは表現するために、知る・観察する・考えること。

 

何かににまっすぐに向き合って、自分なりの考えを掘り下げることにほかなりません。

 

深く考えたプロセスは、一生モノの財産

私自身の経験で言っても、ポスターを作ると、ググッと防犯意識が高まるのを実感しています。

 

私は、市の職員でも警察官ではありません。

 

絵を描いて生活してるふつーの人なので、普段から犯罪について深く考えまくる事は、まずありません。

 

ただ、防犯ポスターのお仕事の前後は別。

 

犯罪発生率から犯罪が起こる背景…ポスターを作るためにすごく調べたり考えたりします。

 

すると不思議なもので、猛烈に防犯意識が高まります。

 

まさに防犯メラメラモード!

みんなー! これあぶないよー! 気をつけて!

友達・親に「知っておいて損はない、防犯知識」を話したくなっちゃうのです。

 

10年以上、防犯ポスターのお仕事に携わってきたので、ひったくり、オレオレ詐欺、自転車盗…色々なテーマに向き合ってきました。

 

もちろん防犯ポスターのしごとが終わった後も、防犯メラメラモードがずっと続くわけではありません。

 

それでも、自分なりに深くその問題を考えた、という経験が1度でもあると

静かにジワジワとその後の人生にずっと効いてきます。

 

「○○の防犯知識」がインストールされた状態で生きていけるのです。

 

例えるなら、守備力100upした状態で、その後の人生進んでいけるのですね。

 

これは超有利です。

 

ポスターコンクールは、こども・若い人、防犯への気持ちを高めてもらうのが目的…というのも「なるほどなぁ」と思うのです。

 

理由2 自分の事として考えられるかが、鍵

「こども・若い人が、描くことで防犯の意識を高める事が目的のポスター」

 

そこから考えると、いかに自分の事として考えられるかが、鍵です。

 

どこか「ひとごと」と思ったままポスターを作っても、防犯意識は1mmもアップしません。

 

それに「ひとごと」ポスターは、何100時間かけて描いても、ありきたりで、面白くないポスターに仕上がってしまうのです。

 

私が、少しありきたりだなぁ。と思うのはこんなポスター

 

悪い人を罰するだけでは、世の中は変わらない。

防犯ポスターでよく目にするのは「○○してはいけないぞ!」系ポスター。

 

防犯ポスターづくりが「悪い人を罰するメッセージ」一辺倒だと、デザインはどれも似たり寄ったりになってしまうんです。

 

殺人はだめだぞ! 麻薬はだめだぞ! 痴漢はだめだぞ! 

 

グウの音(ね)も出ないほど、ド正論です。

 

でも自分が痴漢だったとして、ド正論の防犯ポスターを見て「そうか。今日からは痴漢をやめよう!」と言うかな?と思うのです。

 

メッセージが空回りしてしまうのは、自分のことではなく「ひとごと」だからだと思うのです。

 

犯罪は自分の世界の外側にいる犯罪者が起こしていて、その人を罰する事で問題が解決するいうイメージ。

 

でも、ド正論・強烈なメッセージであれば、意識が変わるとういうものでもないのが、ポスターづくりの難しい所。

 

ポスターを見たたくさんの人に小さくても「はっ」という新鮮な気づきを生み出す事。

 

小さくても、行動が変わること。

 

そんなポスターが、本当に力のあるポスターです。

 

力のあるポスターを作るにはどうすればいいのか。

 

自分だったらどうかな?と考えるアプローチのほうが、ずっと効果があって、しかも簡単なのです

 

自分から離れている題材は、掘り下げるのが大変

どうしてかと言うと、普段あまりに具体的なイメージのわかない事を「なぜ?」と考えるのは至難の技なのです。

 

これは、考えるのが仕事とも言える、ベテランのデザイナーも同じです。

 

どれだけプロでもまったく関心ないもの、自分の経験や頭の中にないものを、ていねいに掘り下げるのは難しいもの。

 

そうは言っても、自分の中に犯罪の体験とか防犯への思いとか…特にない!

 

多くの人がそう思うと思います。

 

正直に言うと、私も普段生きていて「防犯への気持ち」とか考えることないです。

 

そこで防犯ポスターを作るときにやっている、自分のこととして考えるコツを紹介します。

 

防犯を自分の問題として考えるコツ

犯罪って、地球の裏側…行ったこともない外国の話ではなく、今住んでる日本、自分の町でも、犯罪は起きているんですね。

 

ひとくちに防犯といっても、その題材は本当に色々。

 

例えば、こんなのがありますね。

 

・自転車盗難防止

 

・こどもの見守り運動

 

・夜間のパトロール

 

・ひったくり防止

 

・万引き防止

 

・侵入盗防止

 

・痴漢防止

 

・児童虐待防止

 

・万引き防止

 

・いじめ防止 (本来、学校内や友人間でも恐喝や暴力は犯罪です。)

 

犯罪とは、殺人や強盗といった新聞の一面に出るようなものだけではありません。

 

軽犯罪という言葉を耳にした事がありますか。

 

これは、「小さくても、日常の中にたくさん潜んでて、ほっておくと重い犯罪につながる種」だとイメージしてもらえると分かりやすいと思います。

 

小さな犯罪の種は、日常の中にチョコチョコといっぱい溢れているので、そういえば見たこと、体験したことがあるかもしれません。

 

 

防犯のヒントは、身の回りにある

例えば…

 

ポイ捨てをしちゃった、ポイ捨て見たことがある、

 

こっそり万引きしちゃった、っていう話を他のクラスの子から聞いた…

 

そんな体験はありませんか。他にも…

 

暗くなってから家に帰ったら、家族にすごく怒られちゃった。

 

お母さんは何が心配で、どんな事が怖くて、あんなに怒ったのかな?

 

思い出せる範囲でいいので、自分のことで、振り返ってみてください

コツは、自分の事として考えてみること

何かの体験を思い出したら、(自分は・友達は)なんでしちゃったんだろう?って考える。

 

どうしたら、それを止めてあげられたかな?

 

もしくは、

 

あのときの自分になんて言ってあげようかな。

 

と考えてみるのがおすすめです。

伝えたい事を育てられた分だけ、良いポスターに仕上がる。

3つ目に大切なのは、伝えたい気持ちを育てること。

 

イラストレーターの私が言うのもなんですが…

 

ここだけの話、いいポスターとは、きれいな絵が描いてあるポスターではないんです。

 

絵は何が描いてあるか、だいたいわかれば、十分OK。

 

それ以上に大切なのは「あの人にコレを伝えたい」思いをどれだけ育てられるか。

 

だれか一人の顔を思い浮かべて、言葉を考える。

友達でもいい。親でもいい。ヒヤっとコワイ思いをしたときの昔の自分でもいい。

 

その伝えたい事を、まっすぐ紙の上に表現できているかが一番大切。

 

たった一人がいいのです。具体的なひとり。

 

その人の心に刺さるメッセージを、掘り下げてみてください。

 

自分の身のまわりの事を思い出す

自分の言葉で、あの人に伝えたいこと

心にささるメッセージに育つ

 

「自分化する」このプロセスをていねいに踏む事。

 

すると、リアルで、体温のあるメッセージが生まれるのです。

 

すると、不思議と学校や町の中に掲示しても、たくさんの人の心に届く作品が生まれるのです。

 

防犯ポスターを書いた経験は、人生の財産になる。

少しだけ、補足です。

 

もし、作ったポスターが先生に評価されなくても、受賞できなくても、決して無駄にはなりません。

 

人生の中で、何かの問題に「どうしたらいいのかな?」と丁寧に向き合ったプロセスは、それ自体がおおきな財産です

 

私はこれまで10年の防犯ポスター作りのお仕事で、色々な犯罪について深く学べたことは、全てが大きなお守りになっています。

 

防犯の知識は、人生のお守りで、武器

私はこどものときから、怖がりで心配性で、超気が弱い人間なのです。

 

そんな自分が大切にしている言葉が、知識こそが最大のお守りであり、世の中の理不尽や悪意と戦うための武器とういこと。

 

防犯ポスターのお仕事は20代ではじめましたが、若いうちに知っておけてよかった!と思うことがたくさん。

 

これから大人になる上で、怖い思いをすることや、思わぬ詐欺などに巻き込まれることは、あるかもしれません。心配すると、キリがないですよね。

 

自分はもちろん、自分の友だち、親、大切な人… 知ってたから気づけた守れた!よかった!

 

そんな事が、きっと出てくると思います。

 

そもそも「防犯ポスターとか、宿題だからイヤイヤやらないといけないし、面倒!」と思ってる人もいると思います。

 

興味のわかない教科、しんどいですよね。私は算数がだめでした(笑)

 

でも、ちょっとでも心が軽くなったら嬉しいなあ!と私は思うのです。

 

絵が好きな人は、素敵に仕上げてほしいし、そうでない人は下手でも全然いいのです。

 

アートの美術のコンクールならまだしも、少なくとも防犯ポスターは、「いかにキレイに絵が描いてあるか」で、評価されるものではありません。

 

大切な人の顔を思い浮かべて、丁寧になにかの問題に向き合う。

 

その経験は、ポスターを作った後も人生でずっと効いていくのです。

 

自分・大切な人を守る力になって、泥棒にも奪えない、キラキラした財産に変身します。

まとめ 防犯ポスターを書いてみよう

以上が、防犯ポスターの書き方のお話でした。

 

身近な題材をテーマにすると、いいポスターになる理由はこちら。

 

①ポスターの目的は考える事

 

②身近なことから、自分の事として考える

 

③伝えたい思いを育てると、光るポスターになる

 

コンクールや宿題でも、他のポスターよりも頭ひとつ抜きん出る、キラリと光るポスターになるはず。

 

ちょっと怖かった… これはアカンな! 

 

そんな小さなヒヤリ、違和感を大切にしてみてください。

 

あなたのリアルな体験や気持ちは、防犯ポスターづくりの宝の原石です。

 

それを磨いてください。

 

体温のある言葉・力のある絵、キラリを光るポスターが生まれると思います。

 

では、今日はこのあたりで!

 

心に届くポスターになるよう、応援してます!

 

 

 

 

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小さな生きものイラストレーター いぬいさえこ
小さな生きものイラストレーター いぬいさえこ
リス・野ネズミ、こども・繊細なものを描いています。ものごとを掘り下げて考える過程が好き。大学では環境問題や文化を研究。

コンセプトから立ち上げるものづくりが得意です。防犯・教育・環境など、社会とつながるデザインの仕事に多く携わってきました。

正論だけじゃ、人は動けない、解決しない。
どんな課題も、スプーン一杯の遊び心で、笑顔に変わる。
アートにはそんな魔法の力があると信じています。

仕事実績 /レーベル
大阪市 堺市 大阪府警察 東京大学 大阪府立大学 滋賀県知事 日本学術会議 日本損害保険協会 ポニーキャニオン 宝くじ

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